●使用期間が長いご当地駅メロ
2位は秋田内陸縦貫鉄道・米内沢駅の「浜辺の歌」。旧国鉄阿仁合線時代の1985年から続いており、2019年には3代目の音源に切り替わった。3位のJR飯山線・替佐駅「故郷」「春の小川」「紅葉」は1987年使用開始で、国鉄民営化後のJRグループでは初めてのご当地駅メロ。季節で曲を変えるという趣向も斬新だ。 なおこれら以外にも、国鉄民営化前後の頃には駅独自にご当地ソング等をBGMとして流す取り組みが行われていた模様だ(仙台駅「青葉城恋唄」、盛岡駅「奥の細道」、長崎駅「長崎は今日も雨だった」など)。 ●使用期間が短かったご当地駅メロ
JR高崎線・行田駅の「今夜だけきっと」は、現行の「夢伝説」と共に上下線別で採用されたが、翌日には後者に統一されてしまった。当初から地元の行田市は使用曲を「夢伝説」としか発表していなかったため、何らかの手違いで“ボツ曲”が流れてしまったものと思われる。 ●使用駅数が多いご当地駅メロ (2020年12月現在使用中の駅に限る)
3位の「銀河鉄道999」はJR横浜線・淵野辺駅、西武池袋線・大泉学園駅、埼玉ニューシャトル・大宮駅、鉄道博物館駅、山陽新幹線・新神戸など8駅、北九州モノレール・小倉駅の計13駅で使用。異なる事例で全国的に使われている曲としては最多。鉄道を連想させるヒット曲ということもあり、様々な理由で選ばれやすいようだ。 なお過去に使われていた駅も含めると、JR瀬戸大橋線や予讃線などの「瀬戸の花嫁」も21駅に上る(現在は10駅)。 ●ご当地駅メロの使用駅数が多い路線 (2020年12月現在使用中の駅に限る)
なお、初めて全社的にご当地駅メロを採用した京浜急行電鉄は、全路線合計では23駅だが、路線別にみると最多は本線の16駅となった。 ●ご当地駅メロの使用曲数が多い駅 (これまでの通算。バージョン違いは含めない)
●一日あたり流れる回数が少ないご当地駅メロ (2020年12月現在のダイヤ。バージョン違いは含めない)
2位の豊橋鉄道渥美線・三河田原駅「椰子の実」が流れる3・4番線は、早朝の2本のみしか使わないため時間帯的にも耳にすることが困難。3位のJR常磐線・石岡駅「石岡囃子」は3番線でのみ使用。特急の待ち合わせをする普通列車しか発着しないため使用頻度が極めて少ない。 なお過去分も集計すると、JR津軽海峡線・函館駅でイベントにあわせて使っていた「ドラえもんのうた」「ハグしちゃお」も1位と同等の使用頻度。2003年以降、流れていたのは臨時特急「ドラえもん海底列車」発車時のみで、運行は年50〜60日程度で1日1本のみだった。 ●乗降人員が少ない駅で流れるご当地駅メロ (2020年12月現在の最新データ)
なお同線の駅を除くと、「うさぎとかめ」のわたらせ渓谷鐵道・花輪駅(71人/日)、「浜辺の歌」の秋田内陸縦貫鉄道・米内沢駅(135人/日)、「城の越から」のあいの風とやま鉄道・越中宮崎駅(166人/日)などとなった。 ※2020年12月現在。当サイト独自調べ ※路線単位で採用されている例が多い「イメージメロディー」は対象外とした |