ご当地駅メロディー資料館
豊橋鉄道三河田原駅

市内の菜の花畑 恋路ヶ浜とヤシの実
(左)市内の菜の花畑 (右)恋路ヶ浜とヤシの実 (写真:田原市)

田原市にちなんだ曲
(豊橋鉄道渥美線三河田原駅 発車)

 愛知県の南端、渥美半島を走る豊橋鉄道渥美線。終点の三河田原駅では2013年10月の新駅舎開業後から、地元田原市にちなんだ楽曲が発車メロディーになっている。

 1・2番線は「朧(おぼろ)月夜」。「菜の花畠に、入り日薄れ……」の歌詞で始まることから、渥美半島の名物であり、市の花にもなっている菜の花にちなんだ選曲。渥美半島では1977年から観光資源として菜の花の栽培が行なわれている。最近では遊休農地も活用し、街のあちこちに菜の花畑が見られるようになった。毎年1月から3月にかけては「渥美半島菜の花まつり」が開かれ、早春の風物詩になっている。

 3・4番線は「椰子(やし)の実」。1936年に発表された国民歌謡のひとつで、島崎藤村(1872-1943)の同名の詩に曲を付けたものである。歌い出しの「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」の詩は、市内の伊良湖岬にある恋路ヶ浜にヤシの実が流れ着いていたという実話が元になっている。この情景を再現しようと、沖縄県の石垣島からヤシの実を投流する行事も行われており、2012年までに4つが海流に乗って渥美半島にたどり着いている。なお3・4番線からの発車は早朝の2本のみである。

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1・2番線 朧月夜[動]  
3・4番線 椰子の実[動] 早朝2本のみ

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