ご当地駅メロディー資料館
あいの風とやま鉄道各駅

あいの風とやま鉄道
あいの風とやま鉄道

あいの風とやま鉄道沿線のご当地ソング
(あいの風とやま鉄道各駅 入線・発車)

 富山県を走る第三セクター・あいの風とやま鉄道では、地域をアピールするとともに駅に愛着を持ってもらうため、入線及び発車メロディーにその街にちなんだ曲を使用している。

 同社は2015年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸したのに伴い、JRから経営分離し発足した。発足から2年が経った2017年、旅客案内機能を併せ持った運行管理システムを独自に構築したことでオリジナルのメロディーを採用できるようになった。メロディーは一部を除いて沿線自治体に選曲・制作してもらい、入線メロディーは県内にある19駅、発車メロディーは富山と高岡の2駅を対象とした。なお高岡駅では、以前から採用されている高岡銅器のお鈴で演奏した発車メロディーを引き続き使用している。同時に富山・高岡の2駅では、富山弁のアクセントで駅名の放送が行われている。メロディーは2017年3月8日から高岡駅を皮切りに順次放送が始まり、4月2日から正式に使用開始となった。

 このメロディー制作にかかわる費用や著作権料は駅がある沿線自治体の負担となったが、1駅あたり10万円を上限として1/3は県が補助している。

使用駅・
ホーム
曲名 備考
下表を
参照
入線・発車メロディー[動] 曲名は動画または下表を参照

使用曲一覧
駅名 使

曲名 備考
倶利伽羅
(いしかわ)

 
倶利伽羅峠の歌 「倶利伽羅峠の歌」を参照。2014年から使用。
石動 小矢部で見つけましょう 2016年に制作された小矢部市のイメージソング。作詞・作曲は県出身のシンガーソングライター・高原兄氏で、歌詞のフレーズは市民から募集した。メロディーの制作も同氏が担当。
福岡 ふるさと高岡 新・高岡市発足10周年を記念して2015年に制作された市民の歌。高岡特産「高岡銅器」のお鈴で演奏している。
西高岡
高岡
やぶなみ
高岡
ふるさとの空 verB
県が2012年に「富山県ふるさとの歌」として制定した愛唱歌。一般公募により選ばれた歌詞を基に、県出身の音楽プロデューサー・須藤晃氏が補作詞を、ジブリ映画の音楽で知られる久石譲氏が作曲を手掛けた。メロディー制作は株式会社スイッチで、作曲家・福嶋尚哉氏がアレンジ。

越の高岡 高岡特産「高岡銅器」のお鈴で演奏したオリジナル曲。高岡市は鋳物生産が盛んで、銅器は国内シェア90%を占めている。
「高岡銅器のお鈴」も参照。2005年から使用。
越中大門
イミズムズムズ♪ 射水ブランドを推進するためのイメージソングで、曲名は射水市のキャッチコピー。かつて、国鉄で勤務する「車掌さん歌手」として人気を博した市在住のシンガーソングライター・伊藤敏博氏が補作詞・作曲。メロディー制作は市在住のシンセサイザー奏者・滝沢卓氏。
小杉
呉羽 ふるさとの空 verA (高岡駅入線と同じ)
富山
ふるさとの空 verA

春(3〜5月頃)
秋(9〜11月頃)
冬 verA(12月〜2月頃)
A.L.ヴィヴァルディ(1678-1741)作曲のヴァイオリン協奏曲集『四季』から。立山連峰を舞台にした映画「劒岳 点の記」のBGMに使われた。メロディー制作は株式会社スイッチで、作曲家・福嶋尚哉氏がアレンジ。
アルプスの牧場
(6〜8月頃)
チロル民謡(注1)。1950〜60年代に流行した「歌声喫茶」で愛唱されていた曲の一つ。北アルプスに引っかけた選曲か。かつての国鉄の急行列車などで流れていた車内放送チャイムの原曲で、現在のJRでも一部で使われている。メロディー制作は株式会社スイッチで、作曲家・福嶋尚哉氏がアレンジ。
新富山口
ふるさとの空 verA (高岡駅入線と同じ)
東富山
水橋
滑川 滑川市の歌 滑川市歌。1954年の市制施行の際に制作された。作詞は市出身の詩人・高島高(1910-1955)、作曲は戦時中の国民唱歌「海ゆかば」や童謡「電車ごっこ」で知られる信時潔(1887-1965)。メロディー制作は魚津市の映像制作会社・サンビデオ。
東滑川
魚津 Uozu_Chime 魚津市に伝わる民謡「せり込み蝶六」をアレンジした曲。毎年8月に祭りが開かれる。音源は公募で選ばれた東京都の男性が制作したもの。
黒部 公共交通のうた(注2) 公共交通機関に愛着を持って利用してほしいとの思いから、黒部ワンコイン・プロジェクト実行委員会が2016年に制作した曲。作詞・作曲は県出身のシンガーソングライター・高原兄氏。委員会は黒部市内の交通機関で使えるフリー切符を企画しているが、あいの風とやま鉄道では使えない。
生地
西入善 ただいま 音楽ユニット「ナナムジカ」のメンバーで、入善町出身の歌手・梢のソロデビュー曲。歌詞には地元への思いを込めている。
入善 上海帰りのリル 「天鵞絨(ビロード)の歌声」と評された、入善町出身の歌手・津村謙(1923-1961)のヒット曲。発表の翌年には映画にもなった。メロディー制作はギタリスト・中川雅之氏。
まめなけ!あさひ 町民に故郷を愛してもらおうと、朝日町商工会青年部が制作した曲。「まめなけ」は富山の方言で「元気ですか」の意味。作曲は県出身のシンガーソングライター・高原兄氏。
越中宮崎 城の越から 朝日町の鹿嶋神社に伝わる「稚児舞(槍おどり)」のお囃子をアレンジした曲。メロディー制作は同町在住のアマチュア歌手・シンガー英樹氏。実際のお囃子でも使われるカッチリ(拍子木)の音が入っている。
市振
(えちトキ)
(一般曲)  
※高岡駅はJR氷見線・城端線、富山駅はJR高山本線を含む
※富山駅の発車メロディーは季節によって曲が変わる
※通過列車では入線メロディーは流れない(一部駅を除く)
※高岡やぶなみ駅は2018年3月17日、新富山口駅は2022年3月12日開業
注1…株式会社スイッチ発売の「あいの風とやま鉄道 駅メロディ集」では、エドワード・エルガー(1857-1934)作曲とあり、合唱曲集『バイエルンの高地から』のうちの曲の一つが原曲とされているが、同名の別の曲であり誤りである。
注2…原曲名は「公共交通のうた 〜僕は、くろワン〜」。

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