ご当地駅メロディー資料館
JR・あいの風 高岡駅、万葉線高岡駅停留場

演奏に使われている「編鐘」
高岡駅構内に展示されている「編鐘」。発車メロディーの楽譜とばちが付いており、自分で演奏できる

高岡銅器のお鈴
(JR・あいの風とやま鉄道高岡駅、万葉線高岡駅停留場 入線・発車)

 富山県高岡市の特産品「高岡銅器」は古い歴史を持ち、国内の銅器シェアの90%以上を占めている。この「高岡銅器」でつくられた「お鈴」を使って演奏した曲が2005年3月1日からJR高岡駅(現在は一部あいの風とやま鉄道)の発車メロディーに、同年5月30日から万葉線高岡駅前(現・高岡駅)停留場の入線・発車メロディーに使用されている。

 お鈴は普段、仏壇で使うものだが、市内にある仏具製造会社「山口久乗」がこのお鈴を使った楽器を開発。音程が異なるお鈴を吊るしたものを打ち鳴らす。お鈴の音色には癒し効果があるらしく、日本音響研究所でも証明された。メロディーの制作と演奏は同県小矢部市出身の雅楽奏者・太田豊氏。JR・あいの風高岡駅のものは毎年5月に開催される高岡御車山祭の囃子を、万葉線高岡駅停留場のものは高岡で400年前から歌い継がれる鋳物作りの作業歌「弥栄節(やがえふ)」をイメージしている。

 JR高岡駅では使用開始から2か月ほどで一部をカットしたものに変更された。万葉線高岡駅停留場では、架線につけられたセンサーに電車のパンタグラフが触れると放送される仕組みのため、発車メロディーは発車前ではなく発車した(ドアが閉まった)後に流れる。2014年3月29日に停留場が新駅ビル内に移転したのにあわせ、原曲を編集し以前よりメロディーが長く鳴るよう変更された。

 2015年3月に開業した北陸新幹線新高岡駅でもお鈴の発車メロディーが使われている(「北陸新幹線沿線のご当地曲」を参照)。JR北陸本線は第3セクターのあいの風とやま鉄道に移管され、2017年3月には各駅で入線・発車メロディーを採用したが、当駅では引き続き同じ曲が使用されている(「あいの風とやま鉄道沿線のご当地ソング」を参照)。

使用駅 ホーム 使用別 曲名 備考 使用期間
JR・あいの風
高岡
すべて 発車 越の高岡(JR西日本高岡駅発車音)[外部]
「高岡駅」の項の音声
(リンク先は当サイトとは関係ありません)
現在不使用 2005年3月1日
〜5月頃
越の高岡(JR西日本高岡駅発車音)[動] 従来の曲を
一部カット
2005年5月頃〜
万葉線高岡駅
(旧・高岡駅前)
すべて 入線・
発車
越の高岡(高岡万葉線発着音)[動] 現在不使用 2005年5月30日〜
2014年3月28日
越の高岡(高岡万葉線発着音)[動] 従来の曲の
一部を繰り返し
2014年3月29日〜
※当初決まった曲名は無く、音源を収録したCDには「JR西日本高岡駅発車音」「高岡万葉線発着音」と記載されていたが、
のちに「越(こし)の高岡」という題が付けられている。

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