ご当地駅メロディー資料館
JR替佐駅

替佐駅に入ってきた飯山線の列車
のどかな風景に囲まれた替佐駅は、まさに「ふるさとの駅」

高野辰之作詞の唱歌
(JR飯山線替佐駅 到着)

 JR飯山線替佐駅では、長野県永江村(現・中野市)出身の作詞家、高野辰之(1876-1947)が手掛けた唱歌「故郷」「春の小川」「朧(おぼろ)月夜」「紅葉」の4曲が、列車の到着時に流れていた。駅周辺は「故郷」の中で歌われたような懐かしく、のどかな風景が広がっている。曲をとおして乗客に地元をアピールしようと、1987年7月に当時の豊田村が放送装置を整備した。

 列車が駅に着いた際、駅員が事務室にあるボタンを押すことで、いずれか1曲が観光案内とともに流れる。どれが流れるかは季節にもよるが、最終的にはその日の駅員の気分次第らしい。

 2005年に豊田村が中野市と合併した際に、放送の中で「豊田村」の文言があったため音源を録り直し、同時にメロディーがピアノ演奏のものに変更された(但し後から追加された「朧月夜」は当初よりピアノ演奏であり、変更後は曲を長くしたものを使用している)。なお偶然であろうが、村時代の「故郷」と同じ音源は、2012年3月頃までJR山陽本線尾道駅(広島県)と新倉敷駅(岡山県)で接近メロディーに使用されていた。

 駅の無人化のため2023年9月28日をもって放送を終了した。国鉄民営化後のJRグループで初めて採用されたご当地駅メロディーであり、小規模な駅ながら36年に渡り継続されてきた希少な存在でもあった。

(参考:1996年10月27日信濃毎日新聞東信版)

使用時期 ホーム 曲名  備考
2005年
以前
すべて 春の小川[外部]
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現在不使用
朧月夜[外部]
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現在不使用
1996年以降使用開始
故郷[外部]
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現在不使用
紅葉[外部]
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現在不使用
現在 春の小川[動] 現在不使用
主に春
朧月夜[動] 現在不使用
主に春
2005年以前に使用していた音源を長くしたもの
故郷[動] 現在不使用
主に夏・冬
紅葉[動] 現在不使用
主に秋
放送は駅営業時間(2022年現在、6時30分〜16時30分)のみ。時間内でも流れない場合がある

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