ご当地駅メロディー資料館-ご当地メロディー
秋田内陸縦貫鉄道米内沢駅

米内沢駅 阿仁川
昭和ノスタルジー満点の米内沢駅(左) 近くを流れる阿仁川(右)
浜辺の歌
(秋田内陸縦貫鉄道米内沢駅 入線)

 秋田内陸線米内沢駅(秋田県北秋田市)では、旧・米内沢村出身の作曲家・成田為三(1893-1945)が手掛けた「浜辺の歌」が入線メロディーに使われている。この曲は、神奈川県藤沢市の辻堂東海岸をイメージしたという林古渓(1875-1947)の詩「はまべ」にメロディーをつけ1916年につくられた。米内沢にはこの曲の名を冠した「浜辺の歌音楽館」があり、彼の音楽活動に関わる資料を展示している。米内沢は浜辺とは縁もゆかりもない内陸部で少々場違いな気もするが、地元が生んだ偉人として彼の存在が認められているからこそこの曲を流すことができるのだろう。

 この曲が流されるようになったのは旧国鉄阿仁合線時代の1985年5月29日からで、全国の駅メロディーの中でも古参の部類。当時の森吉町職員の発案で、町のPRのために駅へカセットテープが寄贈された。当初はオーケストラ演奏のものを駅員が列車の発着のたびにカセットデッキで流していたという。次第にテープが劣化してきたため、1990年ごろからは北秋田市職員・木村静子氏がシンセサイザーで演奏したものが使われていた。

 2019年11月16日からは新たに、全国の駅メロディーを手掛ける音楽プロデューサーで、株式会社音楽館代表取締役の向谷実氏が制作・演奏したものが使われている。鉄道マニアで知られる向谷氏は同年5月、秋田内陸線応援大使「スマイル・アンバサダー」に就任。同線全線開通30周年記念事業のひとつとして、阿仁合、鷹巣両駅舎内で改札開始や発車を知らせるメロディーを制作した。これを機に米内沢駅や浜辺の歌音楽館に立ち寄った際、新しいメロディーの制作を提案したといい、音源は無償提供された。到着の約3分前から自動で流れるようになっている。なお現在でも放送設備には従来の音源が残されており、設定次第で流せる模様。

 2016年12月にはJR辻堂駅の発車メロディーにもこの曲が採用され、記念式典には北秋田市長と少年少女合唱団が参加した。その後も両市との交流が行われている。
(参考:広報もりよし1985年6月号、1985年5月30日秋田魁新報、1998年5月20日朝日新聞秋田版、2018年10月8日産経新聞プレミアム、2019年11月17日秋田魁新報)


ホーム 曲名 備考 使用期間
(上下) 浜辺の歌 現在不使用
オーケストラ演奏
1985年5月29日
〜1990年頃
浜辺の歌[動] 現在不使用
シンセサイザー演奏
現在でも設定次第で流すことは可能
1990年頃〜
2019年11月15日
浜辺の歌 シンセサイザー演奏
音楽館・向谷実氏制作
2019年11月16日〜

ご当地駅メロディー資料館-ご当地メロディー 戻る