北海道フリーパスで北海道へ行ってくる旅(その2)

 北海道には以前も行ったことはあったが、広い北海道、まだまだ知らないところがたくさんある。8時間走る普通列車など乗ってみたい列車もあり、また2010年に相次いで登場したご当地駅メロディーの駅を巡ることを主な目的とし、きっぷは道内のJR全線・特急の自由席に乗れて指定席も6回使える「北海道フリーパス」(25,500円)を使用。4泊6日(1日車中泊)の北海道の旅を紹介。
 3日目は留萌本線へ。

北海道フリーパスで北海道へ行ってくる旅(その1)へ

【3日目】
  朝はちょっと早めにホテルを出て札幌駅まで街を歩く。夜はぎゃあぎゃあやってたすすきのも静かになり、通勤客が歩いていく。
札幌 9:30発
↓函館本線3009M
↓L特急
↓スーパーカムイ9号
深川 10:32着
今日の一番目は新型特急スーパーカムイ。「L特急」という響きは久しぶりに聞いた。いかにも速そうなデザイン。
札幌からちょっと走ると緑が多くなり、次第に車窓には北海道らしい平野が広がる。
先頭車に乗ったのだが、警笛の和音がなんか不快だった。
札幌から1時間で深川に。駅の運賃表を見ると札幌まで2,100円、一気に100km走ってきた。
深川 11:08(11:10)発
↓留萌本線4925D普通
留萌 12:04着
深川からは留萌本線のディーゼル車に乗り換え。2両くっついているが後ろの1両は締切で回送列車。特急からの接続を取り2分遅れで発車、席は一人で2人分使える程度、約20名が乗車。
深川を出るとすぐに周りは何もなくなった。
途中の真布(まっぷ)は三匹の子ブタみたいな待合室に一両分の長さもない板張りのホーム、後ろは踏切にかかって停まっている。
隣の恵比島。ここはNHK連続テレビ小説「すずらん」のロケが行われた駅で、その際造った駅舎が残っている。
途中の秩父別・石狩沼田で1〜2名ずつ降りたぐらいでほとんどが留萌まで乗ってきた。時刻表上増毛行きは留萌で乗換だが、さっき乗ってきた前1両がそのまま増毛行き、後1両が折返し深川行きとなる。切離しのため一旦外に出され、深川行き、増毛行きの順に発車していった。
  留萌はにしんの産地。改札口にはビッグ数の子が飾られている。お昼は待合室にあるそば屋で。留萌らしく「にしんそば」を頼んでみたら、ニシンがそのまま上に載っていた。
留萌駅は、裏にある公園への抜け道(駅公認)としても使われており、駅舎裏の通用口から跨線橋を渡り、ホームを通って公園の入口に行けるようになっている。不正乗車の心配はないのだろうか。
 「夕陽」のメロディーと一緒に14:21の増毛行きを見送り、留萌市街へ。天気は曇り空、今にも雨が降ってきそう。名物の夕日も見たいと思いここで時間を取っておいたのだが、これは叶いそうにもない。せっかく来たのだからと黄金岬まで歩くことにした。
 駅前は静かだったが、十字街(写真上段左)の国道まで出ると車の通りも多い。このあたりから岬に向かって上り坂(写真上段中)になり、30分弱で岬に着いた。最後の望みをかけ展望台に登るもこれでは……(写真上段右)。夕日は諦め、岬を回って留萌の隣の瀬越駅まで歩いてみることにした。
 ここまで来ると両駅の中間で、瀬越までも遠くない。途中雨風が強くなったが20分程度で駅に着いた(写真下段左)。 待合室の中には椅子一つと駅ノート(写真下段中)。駅は海に近く(写真下段右)、また山の上には国道沿いに街があることからそこまで使い勝手が悪い駅には見えない。
 しばらく次の列車を待つ。
瀬越 16:09発
↓留萌本線4932D普通
深川 17:13着
増毛から列車が来た。深川へ戻る。乗客は数人。
深川 17:32発
↓函館本線3029M
↓L特急スーパーカムイ29号
旭川 17:50着 
前のとおり留萌での予定を変えたため時間にまだ余裕がある。再びスーパーカムイに乗り旭川へ行ってみることにした。こういうふとした思いつきにも北海道フリーパスは応えてくれるから便利。ただ列車の本数が限られているのには気を付けたい。
旭川へは特急で一駅、20分足らずで到着。駅舎は最近建替えられ、天井が高く開放的だ。
旭川 19:00発
↓函館本線2044M
↓L特急スーパーカムイ44号
滝川 19:29着 
旭川でラーメンを食べて今日は滝川で泊まる。特急で滝川まで戻る。絵を使った特急の乗車位置案内が目を引く。
30分ほどで滝川。明日はここから例の列車で釧路へ。