ここでは、JR東日本の発車メロディーなどで使われている「永楽電気系駅メロディー」の、元音源と駅用音源の関係性について表で簡単にまとめている。 ※本記事で掲載しているメロディーは、永楽電気の音響設備がある駅で使われていることが多い『永楽電気「系」メロディー』である(永楽電気「製」とは断定していない) 1.永楽電気について・「永楽電気株式会社」 1950年設立、本社は東京都・鉄道用の情報通信機器や電気設備を手掛ける ・JRとは国鉄時代から取引があり、いわゆる「お得意様」の関係 ・国鉄(JR)初期の自動放送装置や電子電鈴(プルルルル……と発車ベルが鳴る装置)の多くは同社製 2.永楽電気系メロディーの特徴・JR東日本で発車メロディーが普及し始めた1990年頃に登場・多くは童謡や著名な曲をオルゴール風にアレンジしたもの ・採用時期や駅によって再生速度や曲の長さなどが異なる ・元音源が防災無線や公共施設などの時報チャイムに使われている例がある(元音源を駅メロ向けの適当な尺に編集して使っている) ・永楽電気では時報チャイムに使われる装置は扱っていない。他社から調達した音源を駅メロに流用したか(音色や曲調の傾向から複数社の可能性も) 3.メロディーの傾向・初期(1990年頃〜)は全体的に早回しの傾向。特に採用が多かった宇都宮線や京浜東北線沿線の多くは再生周波数1.35倍前後。千葉支社(佐原、館山、錦糸町など)採用分はそれより以下または以上も(一番速いもので「緑の風」の1.75倍)・中期(1998年頃〜)からは再生周波数ではなく、再生速度や音程を変えたものも登場(南武線、北小金。マスター音源がテープ→デジタル化?) ・現在(2000年代〜)では多くが一部分の切り取りだけで済ませている。それすらせず元音源のまま使用する駅も(赤羽)。初・中期から使用していた駅が音響設備の改修で移行するケースがほとんど ・典型的な変化例 館山「浜千鳥」…1991年(初採用)再生周波数1.2倍→1998年(新駅舎開業)再生周波数1.35倍→2012年(設備改修)元のまま→2019年ご当地メロディーに置き換え ・継続使用を除けば2006年の南武線(西国立など)を最後に新規採用はなく、他社系メロディーへの置き換えで減少傾向 4.メロディーの種類(リンク先はすべて外部)
|