青春18きっぷで土気から鹿児島まで行ってくる旅(その4)

 JR全線普通列車が乗れる「青春18きっぷ」での長旅を以前から目論んでいたのだが、とうとう旅立つ日が来た……。連休を取って4泊5日で行ってきた「青春18きっぷで土気から鹿児島まで行ってくる旅」の紹介。
 4日目はいよいよ旅の終着、鹿児島へ。

青春18きっぷで土気から鹿児島まで行ってくる旅(その3)へ

【4日目】
  旅も後半戦へ。熊本は昼に出ることとし、寄りたいスポットへ向かう。 
前日に買っておいた「わくわく1dayパス」で熊本駅前から市電に乗り辛島町下車、交通センターからバスに乗る。とにかく九州はバスがすごい。信号青になった瞬間とりあえずバスが湧くように出てくる。 
 向かったのは熊本電鉄藤崎宮前〜黒髪町間の併用軌道区間。走っているのは普通の鉄道車両だが、生活道路に入り民家や商店の玄関先をスルッと通っていく。しかも車両は個人的に思い入れのある元都営三田線6000形。
 本数の多い8時台を狙い1時間ほど。車の通りはそれほど多くはないが、線路を渡ったところに高校があり学生が多かった。つまり校門の前も電車が走る。本当は塗装変更してない車両が来てくれると嬉しかったのだが、時間もあるので9時過ぎに切り上げた。
  バス・市電を乗り継ぎ洗馬橋を再訪。そろそろ正午、先に進む。
熊本駅前。新幹線開業で周辺は整備されていた。低床の路面電車が走る。
熊本 12:00発
↓鹿児島本線6339M普通
八代 12:35着
駅弁を買い、12時ちょうどの八代行きで下る。2両編成の電車は席が埋まる程度で発車。しばらく真新しい新幹線の高架橋と並走。八代に向けて少しずつ車内も空いていく。
八代からのJRは人吉方面の肥薩線のみだが、ここからは肥薩おれんじ鉄道で鹿児島へ向かう。この路線は元鹿児島本線。九州新幹線開業でJRから第三セクターに経営移管された区間だ。おれんじ鉄道の駅舎は写真右の白い建物の更に右隣の小さいやつ。完全に格差が……。
八代 13:10発
↓肥薩おれんじ鉄道
↓6127D普通
川内 15:49着
おれんじ鉄道の区間は今使っている青春18きっぷを見せると2000円で買える「おれんじ18フリーきっぷ」を購入、失礼だがただでさえ片道2550円で運賃高いのだからこれを使うほかない。
乗車するのはディーゼル1両の列車。川内まで約2時間40分の行程。
熊本方面から乗り換えてくる客はあまりおらず八代発車時点でも5〜6人ほど。いわゆる並行在来線問題を直に感じる。
日奈久温泉を過ぎたあたりから海岸沿いを走る。きっぷの写真にもある、本路線の見どころの一つだ。
水俣・出水・阿久根などの主要駅を通るも、客はあまり増えず2〜3人しか乗っていなかったところも。
途中折口という駅があったが、「降り口は……」とは言わなかった。
川内 15:55発
↓鹿児島本線2455M普通
鹿児島中央 16:44着
15:49、川内に到着。ディーゼルのせいか、毎駅注意信号で入っていくせいか、随分時間を感じた。
ここから再びJRに戻る。これまたすごい車両で、車内の座席が本革だ。乗客は先ほどより明らか多く、伊集院あたりから学生で混雑。
川内から50分で鹿児島中央に到着。駅名板のイラストは西郷隆盛。九州はそれぞれの駅で地元にあったイラストを駅名板に描いており、こだわりがすごい。
ホームに降り立つと桜島の火山灰が積もっていた。
  土気出発から4日目、83時間21分で鹿児島中央に到着。ご立派な駅舎だ。
ビルの間から桜島が噴火しているのが見えた。九州新幹線の発車メロディーを聞きに行き、宿へ向かった。