片道乗車券で東九州縦断の旅(その3)

 2015年、九州内で駅メロが増えたことで、それらを制覇すべくいろいろ計画を練ってみたものの、一回の旅行では日数がかかり過ぎてとても困難。そこで旅行を2回に分け、前編として日豊本線沿線を中心とした九州東側の駅を巡る行程を組んだ。元々の目的から8割方は駅メロ巡りとなってしまい、これにふさわしい企画乗車券もなかったので、今回は片道乗車券を途中下車しながら使うこととした。割引はないが、途中の色々な駅で降りれば、出発地から目的地までただ乗り通すよりもお得感は十分ある。
 3泊4日「片道乗車券で東九州縦断の旅」の記録。

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【4日目】

  最終日は小倉から少し進んで港町・門司へ。小倉駅ビルの中からモノレールが発進する様は、なんだかドラえもんの未来の世界に出てきそうな光景だ。
ここに来て知ったがこのモノレール、珍しいことに隣の駅まで単線並列なので線路の進行方向が定まっていない。
小倉 9:16発
↓鹿児島本線1154M普通
門司港 9:29着
鹿児島本線の門司港行きに乗車。福岡地区でJR創成期から走る通勤型車両だ。ここもやはり座席の向きが変えられる転換型のクロスシート。混雑具合の差もあるだろうが、こうして全国的にみると東日本の通勤型は車内設備面でだいぶ劣っているように感じてくる。
門司港までは15分足らず。構内はかつて関門連絡船と接続する九州の玄関口として賑わっていた面影を残す。貴重なレトロ駅舎は残念ながら現在保存工事中。
 
 駅から徒歩5分の「九州鉄道記念館」にやってきた。本館(上段中央)は旧九州鉄道の本社だった建物で築120年を超える。九州内では最大規模の鉄道博物館だが、展示内容はいたって九州ローカル。九州の鉄道の歴史の紹介や実物車両展示がされている。ジオラマもJR九州自慢の観光列車がズラリ。
 面白いところでは、リアルタイムの鹿児島本線の業務用運行状況表示画面が公開されていたりする。この時やっていた企画展は「列車行先案内表示板(サボ)展」。実にマニアック。
九州鉄道記念館 11:20発
↓平成筑豊鉄道
↓北九州銀行レトロライン
↓「潮風号」5列車
関門海峡めかり 11:30着
JRはここで終点だが、更にここから北へ進む路線がある。北九州銀行レトロライン「潮風号」だ。門司港レトロ地区を走るトロッコ列車であるが、観光客利用など用途が限定された、鉄道事業法で定める「特定目的鉄道」として初めて常設で開業した鉄道路線である。
列車は前後に機関車がつき、その間に客車が2両。乗車した便には団体客がおり結構にぎわった。
九州鉄道記念館を出ると、レトロプラザや旧門司税関などがある門司港レトロ地区の中心部を通る。右の建物はタワーマンションで、最上階には展望室がある。
街中を抜け、進行左に海と関門橋を見ながらトロッコはゆっくりと進む。
2つの途中駅を過ぎるとトンネルに入る。すると客室の上部が光り出した。この短い路線で最大の見せ場のようで、屋根にはレトロ地区の建物が描かれており、わずかな時間ではあるが幻想的な世界が広がる。
 終点の関門海峡めかりまではたった10分で到着。九州内最北の駅で、今回の縦断を達成した。
 駅前はすぐ関門海峡で(左)、本州が間近に見える。駅近くには和布刈(めかり)公園や関門トンネル人道口があるが、そのまま折り返し戻っていく客が多かった。
 山の上の方へ登ってみることにした。遊歩道の表示はあったが、整備がされておらず迷ってしまいそうなので断念。結局舗装路を歩いて行ったら高速道路のパーキングエリアに入ってしまった。雨も降ってきたので、レストラン上にある展望台から海峡を眺めて降りることにした(中央)。
 パーキングの裏口から一般道に出てノーフォーク広場まで降りる。ちょうど近くの踏切をトロッコが通過した(右)。この便はガラガラだ。
  門司港レトロプラザで昼食とし、門司港駅まで戻ってきた。めかり駅からも30分あれば歩いて戻って来られそう。
写真は旧大阪商船。レトロな街並みも堪能した。
門司港 13:37発
↓鹿児島本線2345M普通
小倉 13:50着
そろそろ帰りの時間。北九州空港へ向かうため、門司港を後にする。
小倉駅
バスセンター 14:30発
↓西鉄バス北九州
↓北九州空港エアポートバス
北九州空港 15:20着
小倉から空港連絡バスに乗車。大きさは普通の路線バスだが、車内はハイデッカーでリクライニングもする高速バス仕様。関東ではあまり見かけないタイプだが、バスが発達している九州ならではだろうか。全国交通ICカード相互利用対応でSuicaでの支払も可。
この路線は小倉駅からノンストップのものと、市街地を経由するものがあるが、乗車したのは後者の方。市街地を過ぎると高速へ入ったが、たった2区間で降りてしまった。「苅田北九州空港IC」は全国でも2位タイの長さのIC名らしい。
小倉から約50分で到着。海上空港である北九州空港は、2006年に現在地に移転してきたため建物も新しい。
北九州空港 16:40発
↓JAL376便
羽田空港 18:10着
帰りもJALで羽田へ。行きよりも雲は少なめで景色がよかった。
しかし飛行機の速さには驚く。気づけば下に浜名湖が見え「もう静岡!?」と思っていたら、すぐに富士山登場。まさに「頭を雲の上に出し〜」だ。
たまには飛行機移動もアリだなと、この旅で思ってしまった。
飛行機はうれしいことに千葉・野島崎から外房上空をまわって着陸態勢へ。鴨川・勝浦・市原高滝湖と通り、鎌取まで来た(写真)。ジャスコとピーアーク(写真中央の大きい建物)だけ明るいのがなんか笑える。
また後であそこを通ると思うと、何か感動(?)。
夕暮れの羽田空港に定刻到着。東九州縦断の旅を無事終えることができた。

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