北海道フリーパスで北海道へ行ってくる旅(その4)

 北海道には以前も行ったことはあったが、広い北海道、まだまだ知らないところがたくさんある。8時間走る普通列車など乗ってみたい列車もあり、また2010年に相次いで登場したご当地駅メロディーの駅を巡ることを主な目的とし、きっぷは道内のJR全線・特急の自由席に乗れて指定席も6回使える「北海道フリーパス」(25,500円)を使用。4泊6日(1日車中泊)の北海道の旅を紹介。
 5〜6日目は石勝線を通り札幌に泊まり、本州に戻る。

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【5日目】
釧路 8:39発
↓根室本線4006D
↓特急
↓スーパーおおぞら6号
池田 9:47(9:50)着
今日は池田に寄って札幌へ戻る。特急スーパーおおぞらなら池田まで1時間ほど。あなどれぬディーゼル特急。
釧路発車直後の「エゾシカ出没地域のため急停車する場合があります」という放送も自動放送で用意する北海道さすがだ。
昨日はのんびり普通列車で来た区間もびゅんびゅん。
池田に到着。いつものことなのかはわからないが10分前にきっちり改札を始めないためにメロディーが最後まで流れない……。それに加え特急列車はバラスト巻き上げ対策によるトンネル内徐行運転を行っていたために大体到着が遅れたことも影響していた。
  お昼は駅前のレストラン「よねくら」で十勝牛ステーキ。ここのレストランがつくる予約制駅弁も有名。格が高いやつだと何千円とかだが、ランチメニューなら食後のコーヒー付きで1000円程度というお手ごろな値段で頂ける。

駅裏にある観覧車(上の写真左奥)、行く前からこんなところにすごいなと思っていたが、行ってみたら残念なことに解体中だった。
池田 15:13発
↓根室本線2552D普通
帯広 15:44着
池田を後にし新得行きの普通列車で帯広へ。幕別から学生が大量乗車。
帯広 16:05発
↓根室・石勝・千歳線38D
↓特急スーパーとかち8号
札幌 18:43(19:02)着
約20分の待ち合わせ、帯広からは特急スーパーとかちで札幌を目指す。時刻表を見ると普通列車に乗れば大体帯広始発の特急に接続するようになっている。
新得からはエンジン全開で狩勝峠へ。昨日は町を見下ろしたが今日は山を見上げる。
特急しか走らない石勝線。列車は十勝清水から新夕張まですべて停車していく。

途中信号場(滝ノ沢?)で特急と交換。だが例によって徐行運転のため対向が遅れ、山中で12分停車。待つなら一つ先の信号場まで行けたような感じもするが、毎日行違変更させるのも面倒なんだろう。なら徐行用ダイヤつくれば?とも思ったが、10〜20分の遅れなんて誤差の範囲、で済ませられる地域性だからこその対応かもしれない。

自身も徐行運転のためじわじわ遅れは増す。東オサワ信号場では対向の貨物を待たせた。通常新夕張でも特急と交換だったが、遅れのため手前の楓信号場で丁度よく交換。この時点で17分遅れ。

山の中の新線区間を抜け、追分まで来ると辺りも平坦に。
千歳線に入ると建物が多くなってきた。
札幌には19分遅れで到着。スーパーカムイが乗換を待っているということで乗換え客への放送が続く。


【6日目】
札幌 8:34発
↓千歳・
↓室蘭・函館本線5006D
↓特急スーパー北斗6号
函館 11:53(11:58)着
あっという間に最終日。今日は特急と新幹線を乗り継ぎ一日かけて戻る。
8:34発の特急スーパー北斗へ乗車。北海道お得意という増結対応。指定席車が1両増結されており私がとれた座席も増結された6号車だった。
東室蘭ではこの先月に電化され追いやられた学園都市線のディーゼルカーが10両編成ぐらいになって固まっていた。
「(房)」じゃない富浦って北海道にあったのか。
函館 12:04発
↓津軽海峡線4030M
↓特急スーパー白鳥30号
新青森 14:15着
今日も徐行運転で函館には5分遅れで到着。11分あったスーパー白鳥への乗換時間も慌ただしくなってしまった。ホームで売っていた駅弁は飛ぶように売れ、残っていた最後の幕の内を購入し車内で昼飯。
木古内までは以前からの路線のためかなかなかスピードは出ない。函館からおよそ40分で木古内、ここから高速運転が始まり、青函トンネルへ。
通路上の電光掲示板には現在位置の表示が出る。電車がちゃんとスーパー白鳥の形をしていてかわいい。
この列車は竜飛海底にも臨時停車。この日は平日だったが、果たして誰か降りたのか……。
隣の吉岡海底は新幹線建設で営業を休止しているが、この駅もどうなることか。
20数分で海底通過はあっという間に終わってしまい、青函トンネルを抜け本州に戻った。しばらく走り、北海道新幹線との本州側合流部に差し掛かると速度を一気に落とした。左カーブで建設中の新幹線線路と別れ地上の津軽線と合流する。今度ここを通るとき、青函事情はきっと様変わりしていることだろう。
青森で進行方向を変え、無人駅から新幹線駅に変貌した新青森へ一駅だけ戻る。特急から降りた客はほぼ新幹線乗換口へ向かっていっただろう。駅前もまだ閑散とした様子で、新青森が青森の新しい顔になるのはこれからだ。
新青森 14:28発
↓東北新幹線3030B
↓はやて30号
盛岡 15:35着

盛岡 16:41発
↓東北新幹線3032B
↓はやて32号
東京 19:08着
新青森からは新幹線はやてで東京へ。昨年「はやぶさ」としてデビューした新型E5系。少しずつ「はやて」や「やまびこ」などにも投入されきており、これが東北新幹線の顔になる時も近い。一つ上の写真、新青森駅の乗換口の看板の絵もこの車両がさりげなく書かれているのもそれを暗示しているよう。
東京に帰ってきた。降りたとたん「空気がぬるい!」。いかに北海道が涼しいところだったかというのを肌で感じる。
東京 19:56発
↓総武・外房線1807F
↓快速(千葉から4807F)
土気 21:07(21:21)着
東京からは総武快速に乗るも、途中で外房線が八積〜茂原間人身事故発生で運転見合わせとの情報。蘇我でしばらく停まったのち、21時過ぎ土気に到着。札幌からは13時間弱の帰り道だった。
それでも、1日であの地から帰って来られるのだった。


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