ご当地駅メロディー資料館-計画中のご当地駅メロディー
現在実現へ向け作業を行っていたり、案が浮上している「ご当地駅メロディー」を紹介

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南相馬市民の歌
(JR常磐線 南相馬市内の駅 発車)

 2006年に原町市・小高町・鹿島町が合併して誕生した福島県南相馬市。2011年1月に発足5周年を迎えたのを機に、市の一体感を高めイメージアップを図ることを目的に、新しい市民歌「南相馬市民の歌」を制定した。歌詞は公募で選ばれた市民の作品を採用し、作曲は映画・テレビドラマ・アニメ音楽を数多く手掛ける作曲家・大島ミチル氏(1961-)が担当した。
 制定を受けて市の委員会は、歌の活用策の一つとして「駅の発着音」(特に駅名は挙げられていない)に採用することを検討し、JR東日本と交渉していた。しかしその直後の3月に東日本大震災が発生し、市は甚大な被害を受け対応に追われている。2013年4月には駅メロディーと同時に検討されていた防災行政無線のチャイムへの採用が実現したが、駅メロディーの件が進捗しているかは不明である。



龍ケ崎市
(JR常磐線佐貫駅 発車)

 茨城県龍ケ崎市では、市のイメージアップを図るため、2017年夏ごろをめどにJR佐貫駅の発車メロディーを変更する。
 1番線(上り)は「RYUとぴあ音頭」。市のご当地ソングで、夏祭りで踊られている市民にはよく知れた曲。元気とワクワク感を高める曲調から採用した。
 2番線(上下)は童謡「かえるの合唱」。市内の緑豊かな田園風景を連想させるとともに、雨蛙に扮した「舞男」が高さ14メートルの柱の上で芸を披露する伝統行事「龍ケ崎の撞舞(つくまい)」にもちなんだ選曲。
 3番線(下り)はP.I.チャイコフスキー(1840-1893)作曲のバレエ音楽「白鳥の湖」。市内にある牛久沼と、牛久沼を泳ぐ市の鳥「白鳥」をイメージさせる。
 曲は市の公式ホームページなどで一般に募集して選んだ。応募の中で一番多かったのは「白鳥の湖」とテレビアニメ「ドラゴンボール」のテーマ曲(龍ケ崎の「龍」=ドラゴンにちなんだ選曲)であったが、後者は著作権の関係から採用されなかった。メロディーの制作は株式会社スイッチが担当する。



下総皖一作品
(JR宇都宮線栗橋駅 発車)

 埼玉県加須市出身の作曲家・下総皖一(しもおさ かんいち・1898-1962)が手掛けた童謡や唱歌をJR栗橋駅の発車メロディーにしようという活動が動き出している。
 下総は「たなばたさま」「花火」「電車ごっこ(編曲版)」といった曲を残しているほか、県内の小中高校歌なども手掛けた。彼は市東部の原道地区(旧・原道村)の生まれであることから、地元の団体「下総皖一を偲ぶ会」が中心となり、同地区に近く市の東側の玄関口でもある近隣の栗橋駅(久喜市)での発車メロディー採用を目指している。



下野市歌
(JR宇都宮線小金井駅・自治医大駅・石橋駅 発車)

 栃木県下野(しもつけ)市では、市内にあるJR小金井・自治医大・石橋の各駅の発車メロディーを「下野市の歌」に変更することを検討している。
 同市は2006年に旧南河内・国分寺・石橋の3町が合併して発足。2016年には市制施行10周年を迎えた。「下野市の歌」はこれを記念して制定された市歌で、歌詞は市内の小中学生からアイデアを募り、作編曲は市在住の作曲家・谷内弘子氏が担当した。
 市民に歌を広め、親しみを持ってもらいたいという目的から、市はこの歌の積極的な活用に取り組む方針であり、駅の発車メロディーへの採用はこの施策の一環として実施される。既に2016年度の予算案にこれにかかわる予算を計上しており、今後JR東日本と協議を進めるものとみられる。



松竹映画の音楽
(JR東海道線
大船駅 発車)

 神奈川県鎌倉市大船には、かつて映画配給大手の松竹大船撮影所があった。それまでの蒲田撮影所(東京都大田区)に代わり1936年に開設された大船撮影所では、人気シリーズ「男はつらいよ」などの製作が行われ、街は撮影所と共に大いに発展した。しかし同社の経営悪化で2000年に撮影所は閉鎖。街から撮影所があった痕跡も消えつつある。
 そこで大船を再び映画の街として活気づけようと市民らが立ち上がり、2016年に市民団体「『映画の街おおふな』友の会」を設立した。友の会は大船を映画の街として知ってもらうため、JR大船駅の発車メロディーを松竹映画の音楽にすることを目標の一つとして活動を進める方針。大船撮影所で製作された作品から選曲して、JR東日本や松竹と協議するとしている。



丘を越えて
(JR南武線稲田堤駅 発車)

 神奈川県川崎市では、JR南武線稲田堤駅の発車メロディーを歌謡曲「丘を越えて」に変更することを検討している。
 「丘を越えて」は、1931年に藤山一郎(1911-1993)が歌ってヒットした曲。もともとは作曲家・古賀政男(1904-1978)が、母校である明治大学のマンドリン倶楽部のために合奏曲としてつくった「ピクニック」という曲で、倶楽部の後輩とともに稲田村(現在の川崎市多摩区の稲田堤周辺)へハイキングに訪れたのがきっかけで生まれた。ハイキングから帰り、下宿先で脱いだ帽子に付いていた一枚の桜の花びらからメロディーが浮かんできたという。のちに、作詞家・島田芳文(1898-1973)による群馬県北軽井沢の浅間牧場の風景をモデルにした歌をつけて「丘を越えて」として発表された。
 地域住民からの声を受け、市は既にJR東日本へ要望を行っている。同駅では2017年度の完成を目指し橋上駅舎化される予定であり、市はこれにあわせて変更できるよう検討していく方針である。


X JAPAN
(JR内房線館山駅 発車)

 1989年にメジャーデビューし、当時のバンド界の中心として人気を博したのち、現在は世界を舞台に活躍するビジュアル系ロックバンド・X JAPAN。メインメンバーであるリーダーのYOSHIKIとヴォーカルのToshlは共に千葉県館山市出身で、小学校時代からバンドを組む間柄であった。
 この彼らの出身地であることにちなんで、JR館山駅の発車メロディーをX JAPANの曲にしようという動きがある。活動の中心となっているのが、地元館山のファンらでつくる「YOSHIKIさんを館山に呼ぶ会」。同会は2012年12月にヒット曲「Forever Love」を市の防災無線で流れる夕方のチャイムにすることを実現させ、これを聴くために遠方からファンが訪れるほどの人気だという。更に現在は駅の発車メロディーの変更や、X JAPANゆかりの地を掲載したガイドマップの作成に取り組んでいる。市や市観光協会なども「館山の知名度を上げたい」と同会の活動を後押ししており、最終的には館山で凱旋ライブを開催することを目標としている。


清水かつら作詞曲
(東武東上線和光市駅 発車)

 「叱られて」「みどりのそよ風」などで知られる作詞家・清水かつら(1898-1951)は関東大震災を機に埼玉県和光市に移り住み、亡くなるまで同地に住んでいた。このことから同市や、偉人と関係が深い隣の東京都板橋区成増の市民団体などでは、駅前に歌碑を設置したり、児童センターの時報チャイムを彼の曲とするなどさまざまな取り組みを行っている。
 これに関連し、「和光市駅の発車メロディーを彼の作詞曲にするのはどうか」という意見が市民からあり、同市が2007年7月より繰り返し東上線改善対策協議会を通じて東武鉄道へ要望を行っている。東武鉄道は「曲の権利関係など課題が多く、今後研究していく」としている。なお、協議会では川越駅についても同時にメロディー変更の要望を出している。

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