東京湾フェリー(久里浜〜浜金谷) 情報更新日…2023年11月11日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
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●基本情報
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●5段階評価
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●運行ルート(概略) |
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●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
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●乗船の記録 ○2019年5月24日(金) 7便(久里浜港13:50→金谷港14:30) 横浜での用事が昼に終わり、千葉への帰りに「せっかくだから東京湾フェリーに乗ってみるか」という思い付きで久里浜へ向かった。神奈川・久里浜と千葉・金谷を結ぶ東京湾フェリーは都心、特に横浜方面から房総半島への短絡ルートとして多くのドライバーに利用されてきた。しかし、1997年の東京湾アクアラインの開通により状況が一変。自動車はアクアラインに流れ、さらに現在はETC割引800円化でますます客離れが進んでいるという。現在は船に乗りに来てもらうことを目指した東京湾クルーズ船などの企画で新たな活路を見出そうとしている。 そしてこの東京湾フェリーは、関東では唯一、鉄道連絡ができる航路でもある。フェリーと一番相性が良いのは京浜急行で、車内では乗り換えアナウンスが流れ、久里浜港へは京急久里浜駅からバスで10分のアクセス、連絡乗車券や往復割引券も発売されている。一方、両岸で接続があるJRも、かつては東京湾沿いの路線とフェリーが乗り降り自由の「東京湾フリーきっぷ」を発売していたものの、現在は特に連携は行われていない。 京急の快特で京急久里浜駅へ、そこから東京湾フェリー行きのバスに乗ること10分、久里浜港に降り立った。平日の日中ではあったが、バスからフェリーターミナルへは10名弱の客が流れていった。特に観光目的という感じでもない。金谷側の住民からすれば、千葉に行くよりも横須賀や横浜のほうが近いという感覚があるのだろうか。出航の15分前に改札が始まり、いざ船内へ。さすがはカーフェリー。売店やスナックコーナー、ソファ席などレジャー客向けの設備は充実している。しかし肝心の自動車は10数台程度。広々とした客室は空席だらけで閑散としていた。 13時50分に久里浜を出港。この日は5月にもかかわらず30度超えの真夏日。テラスで当たる海風は涼しいものの日差しが照り付け、鉄製ベンチは熱くなっていた。出航から15分ほど、進行右側に小さな島をみつけた。島というよりも「岩」で、灯台と何かの施設が建っている。そばには船が据え付けられており、釣り人と思しき姿も見えた。東京湾を船で渡るのは初めてであったが、そもそも東京湾にこのようなところがあることも知らなかった。中間地点まで来ると左右には大小たくさんの貨物船が行き交っており、その間をフェリーが横断していく。どこか遠い国から来たのか、何を積んで来たのか、想像を膨らませる。 対岸の房総半島が近づいてきた。目的地の金谷港にそびえるのは鋸山。かつて石の産地だったところで、ところどころ山肌が露出しており石を切り出していた痕跡が見える。空港チャイムもどきな船内放送が流れると、まもなく金谷港。車の積み込み方向の関係から、狭い港の中で180度方向転換して着岸した。工場に囲まれた久里浜港とは異なり、ターミナルそばの複合施設「ザ・フィッシュ」は車や観光バス客で賑わっており、周辺には海鮮料理店も多く、観光地の雰囲気。南房総の玄関口としての役目は今も変わっていないようだ。ここからJR浜金谷駅へは徒歩10分弱。同駅を発着する列車は1時間1本なので、待ち合わせついでに海の幸を味わい、金谷神社や鋸山など周辺散策するのもおすすめ。 このフェリーは特に神奈川方面から南房総への移動に便利。鉄道移動の場合、久里浜〜浜金谷間はおよそ3時間半、横浜〜浜金谷間でもおよそ2時間半(どちらもJR利用)であるからショートカットにも効果が大きい。一方、久里浜・逗子〜君津間にはJR横須賀線・総武線・内房線直通のロングラン快速電車が走り、日中は君津で浜金谷・館山方面の内房線普通列車とも接続している。時間がかかるものの、決して鉄道での移動が不便なエリアではない。これらをうまく組み合わせて旅に変化をつけながら東京湾周遊、もしくはスケールを広げて関東一周を楽しむなんてことも可能だろう。 |
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●補足 ・フェリーターミナルに売店や食堂あり ・京浜急行各駅及び金谷港で、京急線・京急バス・東京湾フェリー3社連絡乗車券発売 ・グリーン室1部屋あり。3,000円、定員20名。要電話予約、出航後空室の場合は船内売店で発売 ・特殊なサービスに「遊覧割引運賃」がある。遊覧目的で乗船し、相手港で下船しないことを条件に通常往復運賃よりもさらに安い1,150円で発売 |
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●参考写真 |