しまなみライナー福山今治線(福山〜今治) 情報更新日…2018年9月21日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
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●基本情報
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●5段階評価
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●運行ルート(概略) |
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●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
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●乗車の記録 ○2018年9月13日(木) 福山駅前行き(今治駅前9:55→福山駅前11:24) 昨日の泊地、新居浜からJR予讃線の特急「しおかぜ」に乗ってやってきたのは、タオルの産地で有名な愛媛県今治。今回はここから、本四間3つの海峡大橋の1つ「しまなみ海道」を経由して広島県福山までを結ぶ高速バス「しまなみライナー」に乗車する。「しまなみライナー」は今治と広島県内を結ぶ高速バスの愛称であり、しまなみ海道開業当初は5路線があったそうだが、現在は広島行きとこの福山行きの2路線のみとなっている。 今治駅前のバス案内所で乗車券を購入して待っていると、9時55分発福山駅前行きのバスがやって来た。始発の今治桟橋からの客は2名で、駅前からは9名が乗車した。バスはすぐにしまなみ海道へ向かい、10時05分には今治北ICを通過。10本ある橋の1本目、来島海峡大橋を渡り離島を縦断していく。サイクリングコースとしても人気が高いしまなみ海道とあって、涼しげに走るサイクリストの姿も多い。 しまなみ海道に入って最初の停留所である「馬島」。併設されているICは全国的にも珍しい島民専用であるため一般車が出入りすることはできず、外部からの上陸手段はバスか渡し船に限られている。10時20分、一度高速を降り、料金所外にあるバスターミナルに乗り入れたのは「伯方(はかた)島」。あの「はっ、かっ、たっ、のっ、しお!」の伯方である。昔からここは製塩業が盛んだったそうだ。隣の大三島では「伯方の塩」の工場見学もやっていて、バスで「離島途中下車の旅」なんかやってみても面白そうだなと想像を膨らませる。 10時34分、国内最長の斜張橋(塔から延びるケーブルで桁を支える構造の橋)である多々羅大橋を渡ると広島県に入る。「因島大橋」では尾道行きのバスと乗り換えられるが、降車はない。最後の離島である向島を抜け新尾道大橋を渡ると、左手には「坂の街」尾道が見え本州に到達する。高速を降りた後、福山市街に入る手前は車の流れが悪かったが、ほぼ定刻で終点の福山駅前に到着。途中の離島での乗降は無く、全員が福山まで乗車した。 このバスの主な役割は、今治や愛媛県側の離島と福山を結び、新幹線と接続させること。岡山〜今治間の移動を比較してみると、時間面・料金面でも直通の予讃線特急を使うよりは新幹線とバスの乗り継ぎの方がやや優勢だ。なお乗車場所によって降車できる停留所が限られており、基本的に県跨ぎの乗車しかできない(ただし生口島の「瀬戸田」「瀬戸田PA」は両方向へ(から)乗降可能)ので、せっかく先ほど想像が膨らんでいた「離島途中下車の旅」は叶わないのは残念だ(ただし他の複数の路線を乗り継げば可能である)。行楽期には渋滞も予想されるので時間には余裕をもっておいた方がいいが、高架上を走る車窓からは瀬戸内の島々の美しい景色を楽しむことができ、何より本四間を安く移動できる手段として活用したいところである。 |
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●補足 ・因島大橋で尾道駅前行きの路線バスと乗換可能。今治〜尾道間乗継乗車券は2,250円、所要時間約1時間20分(乗換時間含まず)。 |
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●参考写真 |