高知東部交通安芸甲浦線(奈半利〜甲浦) 情報更新日…2023年11月15日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
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●基本情報
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●5段階評価
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●運行ルート(概略) |
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●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
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●乗車の記録 ○2015年3月11日(水) 安芸営業所行き(甲浦駅9:59→岬ホテル前10:48)・同(室戸岬11:51→平尾第一※12:14)・同(平尾第一※14:17→奈半利駅14:47) 高知県の東部、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の終点・奈半利駅と、阿佐海岸鉄道の終点・甲浦駅との間を連絡する路線バス。元々は後免〜牟岐を結ぶ国鉄阿佐線として鉄道の建設が計画された区間であり、一部が第三セクターなどによって開業したものの、残ったこの奈半利〜甲浦の鉄路の接続は叶わなかった。途中には室戸岬も経由し、鉄道とバスを乗り継げば高知から徳島へ抜けることもできるため、終着駅同士を結ぶ路線バスとしてはよく知られた存在である。今回はJR四国と土佐くろしお鉄道が発売している「徳島・室戸・高知きっぷ」(4,980円)を利用し、徳島から高知まで鉄道とバスを乗り継いだ。このきっぷは同区間の片道が利用できるもので、途中下車も可能だが、乗り通すだけでも元が取れるのでとてもお得。 前日に徳島入りし阿南に宿泊、翌日にJR牟岐線と阿佐海岸鉄道を乗り継ぎ甲浦駅に到着した。駅は街外れにあり周りには何もない。駅待合室では地元婦人会による売店が営業している。降車客のほとんどがバスを待っており、その間に売店の女性が地元名物のポンカンをご馳走してくれた。 約30分の待ち時間を経て、安芸方面のバスに乗り込む。すぐに太平洋が見えてきて、海岸線を走る国道を南下する。東洋町の中心部を過ぎると人家もまばらなところが多いのだが、その割には停留所が非常に多い。数百メートル間隔のところもあり似たような名前も多く、同じ集落なら「○○第一」「○○第二」と名乗るところもある。しかし乗車客の多くは通過利用を目的とした観光客で、車内放送だけが次々と流れていく。運転手も2回ほど放送を忘れ運賃表がずれていた。 甲浦駅から約50分で「室戸岬」に到着する。周りには展望台や遊歩道があり散策にはおすすめ。室戸世界ジオパークセンターから先は区間便とあわせて1時間1本程度の運行があるので、途中下車して観光もしやすい。室戸岬は台風の通過地点としてよく知られているが、この日も風が非常に強かった。ちなみに灯台へはひとつ前の「岬ホテル前」で降り登山道を歩くが、灯台の周りは特に整備されていないので面白味は無い。 室戸岬を過ぎると安芸方面へ向かって北上。ほどなくして室戸市街を通る。市街地を過ぎた先にある「平尾第一(※現在は「キラメッセ室戸」に変更)」の目の前にあるのは「道の駅キラメッセ室戸」。室戸はかつて捕鯨で栄えたところであり、クジラ料理が食べられるレストランやクジラ文化を紹介する資料館が併設されている。 室戸岬から約1時間で「奈半利駅」に到着。今回はここで乗り換えて高知へ向かったが、バスはこの先の安芸まで向かうので、安芸駅で鉄道への乗り換えも可能。甲浦駅から奈半利駅まで乗り通すと約1時間50分であるが、車両は一般的な路線バスタイプなので長時間の乗車には向かない。徳島から高知まで休みなく行っても5〜6時間はかかるので、室戸岬で途中下車し観光しながら乗車した方が、気分も変わって内容の濃い旅になるものと考える。 |
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●補足 本文でも記したが、バス停が多く似たような名前もあるので降車時には注意。特に「奈半利駅」と「奈半利」は間違えやすいので鉄道との乗り換えの際は気を付けたい(前者が駅前、後者は市街地中心部) |
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●参考写真 |