駅間連絡バス・フェリーの旅

富士急バス御殿場線(富士山〜御殿場)
情報更新日…2023年11月11日
※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。
●基本情報
運行事業者 富士急バス、富士急モビリティ
路線名 御殿場線(A1,2)、プレミアムアウトレット線(C1,2)
運行区間 河口湖駅・富士山駅〜JR御殿場駅(〜御殿場プレミアム・アウトレット)
所要時間 富士山駅〜JR御殿場駅…約1時間〜1時間15分
運行本数・間隔 1〜2本/時
運賃・料金
(大人片道)
富士山駅〜JR御殿場駅…1,630円
主な割引きっぷやサービス なし
主な車内サービス なし
予約の要否 不要
全国交通系ICカードの利用可否
その他
公式サイト 富士急バス富士急モビリティ
●5段階評価
項目 5段階評価 コメント
所要時間 ★★★★★ ショートカット効果大
運行本数 ★★★★☆ 県跨ぎ路線ながら終日1〜2本/時で利用しやすい
運賃・料金 ★★★☆☆ 相応の運賃
車内設備 ★★★☆☆ 一般的な路線バス車両
他の交通機関との接続 ★★★☆☆ 鉄道側も同等本数だが接続考慮はなし
●運行ルート(概略)
●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
主な発着場所 アクセス
河口湖駅 富士急行線河口湖駅前
富士山駅 富士急行線富士山駅前
JR御殿場駅 JR御殿場駅富士山口
●乗車の記録
○2023年2月17日(金) 河口湖駅行き(JR御殿場駅10:30→花の都公園入口11:15、同12:15→富士山駅12:37)
 富士山エリアへはJR中央本線と富士急行線を乗り継ぐのが定番だったが、たまには違うルートで入ってみようと思い立ち、JR東海道線と御殿場線を経由し御殿場駅にやってきた。この路線は富士急行グループの前身、富士山麓電気鉄道が1927年に初めて開設したバス路線のひとつだといい、静岡・御殿場と山梨・富士五湖エリア間の輸送を担う。一般的に人の往来が少ない県境をまたぐ路線バスは全国的にも珍しいのだが、ここでは観光路線という側面も持つため終日1時間に1,2本の運行があり使い勝手は良さそうだ。

 御殿場駅には9時59分に着いた。僅差で10時発の便には乗れなかったが、次の10時30分発に乗車。「オムニバス」と書かれた赤色の車両で、通常なら河口湖周遊バスに使われているもののようだ。他に5名が乗車したが、思ったより観光客の姿はなかった。市街地を抜け、「仁杉」付近で新東名の新御殿場ICを通り過ぎると、進行左側には大きな富士山が良く見える。

 御殿場からおよそ20分で須走市街を通過。付近には須走浅間神社もあり、バス通りは門前町の趣がある。街を過ぎれば籠坂峠に差し掛かり、いよいよ山梨県へ。この辺りに限っては道路沿いにも積雪が目立った。11時7分、定刻で「山中湖旭日丘」に到着。高速バスも発着するターミナルで、ここからは観光客が乗ってきた。この先、富士五湖のひとつ、山中湖を右手に見ながら進む。

 11時15分、途中の「花の都公園入口」で下車。せっかくだからと、通り道にあった「山中湖温泉 紅富士の湯」で一休み。露天風呂から富士山を眺めることができるスポット。湯加減がちょうどよく、この寒い日だとなかなか出られ(出たく)なかったが、次のバスも迫るため1時間で後にする。

 12時25分、約10分遅れで河口湖駅行きが到着。先客は5名。やはり観光客が多く、地元客が多かった御殿場側とは客層も異なる。この便はここから国道を逸れ、観光地「忍野八海」を経由。20名近くが乗り込んできたが、そのほとんどが海外からの観光客の模様で、一気に観光路線らしくなった。

 12時52分、約15分遅れで富士山駅に到着。バスは河口湖駅まで走るが、富士急行線へ乗り換えるためここで下車。途中下車した時間を除けば、1時間強で到達したことになり、ワープした感じは大きかった。東京からの所要時間では中央本線経由には劣るが、沿線には観光地も多数ありアクセスもよいので、行きと帰りのルートを変える周遊コースを組んでこの路線を取り入れるのもよさそうだ。
 
●補足
・系統により途中区間の経路が異なる
・富士山駅〜山中湖エリアは周遊バス「ふじっ湖号」の運行もあり
●参考写真
なし

JR御殿場駅

車窓では富士山が迫る

山中湖畔を走る

紅富士の湯

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