クルーズフェリー・スーパージェット(広島・呉〜松山) 情報更新日…2022年10月19日 ※記載の内容は基本的に筆者の乗車時点のものです。最新の運行状況等をお確かめください。 |
|||||||||||||||||||||||
●基本情報
|
|||||||||||||||||||||||
●5段階評価
|
|||||||||||||||||||||||
●運行ルート(概略) |
|||||||||||||||||||||||
●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
|
|||||||||||||||||||||||
●乗船の記録 ○2022年8月26日(金) 広島港行き(松山観光港8:25→広島港11:05) 松山市駅から伊予鉄道に乗り、終点の高浜駅から連絡バスに乗り換えて松山観光港に到着したのは8時前。これまで松山からは、小倉行きの「松山・小倉フェリー」や柳井行きの「防予フェリー」への乗船を経験したが、この日朝一で乗るのは広島行きの「クルーズフェリー」。前日にJRで高松から松山に着き、瀬戸内周遊の途中で利用した。本州と四国を結ぶ海峡大橋が相次いで開通し多くのフェリーが廃止されたなか、中国・四国両地方の代表都市間を結ぶ筆頭の交通手段として活躍を続けている。 出航は8時25分だったが、折り返しの船が着いたのは8時10分過ぎと結構シビア。特に下調べはしていなかったのだが、やってきたのはこの航路で一番新しい、2020年製の「シーパセオ2」であった。「クルーズフェリー」というだけあって、白と紺青のツートンカラーのお洒落なデザインに、甲板には芝生に東屋があり、まるで公園のよう。客室もありきたりな座席やカーペットだけでなく、グループ利用に最適な半個室のボックス席や展望リビング席も備え、現代の観光客ニーズに応えるつくりになっている。出航と同時に売店が開き、早速かけうどんとおにぎりのセット(650円)で朝食とした。この航路は2社の共同運行で「シーパセオ」は瀬戸内海汽船だが、石崎汽船の方では軽食販売はないようなので助かった。この便でも弁当やコンビニおにぎりなどを持ち込んでいる客が多かった。 食べ終わった後は船内を散策。出航からおよそ1時間、四国島を離れて愛媛と広島の境あたりを航行中、後方から水しぶきを上げながら何かが迫ってきた。その正体は松山を8時50分に出た高速船「スーパージェット」だ。広島までクルーズフェリーが2時間40分なのに対し、「海の新幹線」を名乗るスーパージェットはなんと1時間10分(呉経由便は1時間20分)で走りぬく。こちらは別途特急料金の支払いで利用可能たが、海風を受けながらのんびり……というものではなくビジネス向きといった感じ。そうこう考えているうちに進行右側をやや大回りして追い抜いて行った。そのおよそ30分後には、前方から松山行きのクルーズフェリーがやってきた。さらにその後ろからスーパージェットも接近。ちょうど追い抜きシーンを見られた。この航路はなかなかアクロバティックである。 10時、呉市沖までやってくると広島を代表する名勝「音戸の瀬戸」に差し掛かる。非常に狭い海峡で「安全のため減速して通行します」と放送が。結果的には風光明媚な景色をゆったり眺めることができる、この航路一番の見せ場となっており、乗客がみな写真撮影のため甲板に出てきた。旅客船が岸ギリギリのところを通っていく様は何だかヨーロッパの街みたいだ。 10時20分、呉港に到着。周辺には造船所や海自基地に「大和ミュージアム」も見え、海軍の街を実感させられる。手早く乗り降りを済ませ3分程度の停泊で港を後にした。既に進行方向には広島の街並みが見えている。 11時5分、定刻に広島港へ到着。離島へのフェリーが多数発着しているためターミナルも立派だが、松山航路は一番東の端に着岸するため建物まではやや歩く。ターミナルの玄関を出た目の前には広島電鉄(路面電車)の停留場があり、広島駅や市街地の紙屋町方面へアクセス可能。ただ広島駅へは直通で行っても30分ほどかかるので、新幹線などへの乗り換えには余裕が必要と感じた。JR利用なら呉で下船し呉線へ乗り換えるという選択肢も有効だ。 |
|||||||||||||||||||||||
●補足 ・各フェリーターミナルにも売店や飲食店あり ・スーパージェットには2階席「スーパーシート」あり。別途料金800円 |
|||||||||||||||||||||||
●参考写真 |