鉄道で行く大分・熊本温泉三昧旅

 仕事柄、年末年始シーズンが忙しい年が続いていたことから、ひと段落したタイミングを狙って連休を取り、遠い九州へ足を運ぶこととした。今回の主な目的は鉄道で行く温泉巡り。JTBのダイナミックパッケージで安売りしていたホテル2泊と往復新幹線・特急のセットプラン(5万円)を活用し、4泊5日で大分・熊本各地の冬の温泉を楽しむこととした。

使用したきっぷなど。JTBパックの発着地は九州全域から選べる

【1日目】

東京 7:12発
↓東海道・山陽新幹線
のぞみ9号
小倉 11:53着
寒さ厳しい月曜日の朝。旅の始まりは東京7時12分発ののぞみ9号。
「こだま」で大阪まで行く回でもそうだったが、私が東海道新幹線に乗ると、なぜかほとんどの機会で富士山がきれいに見えない。この日は比較的よく見えていたものの頭は雲隠れ。
小倉 12:09発
↓日豊本線
特急ソニック19号
杵築 13:13着
東京から4時間40分。九州に上陸し小倉に到着。特急ソニック19号に乗り換え。883系白いソニックタイプで来た。九州名物のかしわめし弁当を買い込み、昼食とした。
杵築 14:07発
↓日豊本線普通
暘谷 14:25着

暘谷 14:53発
↓日豊本線普通
大分 15:23着
13時12分、杵築に到着。街の中心部は遠く離れており、駅前は閑散としている静かな駅だ。「おかえりの唄」の到着メロディーの近況を確認。
後続の普通列車に乗り継ぐ。
途中、さらに暘谷(ようこく)で途中下車し、大分に到着。ここまで乗ったのは813系。最近は大分エリアへも転用され入ってきているようだ。しかしドア付近の混雑緩和という目的でドア周辺の座席が撤去され、派手なイメージのあるJR九州にしては車内が随分と殺風景に感じた。
大分駅の到着メロディー収録を済ませ、駅構内の食堂で夕食とする。ビールと共に大分名物「とり天」をいただく。
大分 18:36発
↓久大本線
特急ゆふ6号
由布院 19:23着
今日の宿泊地は湯布院温泉。特急ゆふ6号に乗り込む。この時間帯では乗客はほとんどおらず、先頭の運転台真後ろの席にも余裕で座れた。

由布院に着くと、こんな時間にもかかわらず、博多に帰るであろう外国人観光客が大勢乗り込んでいった。湯布院はアジア系から特に人気が高いそうで、宿泊代も随分高騰している。

そんな中見つけたのが、駅から15分、田んぼの中の畦道を歩いた先にある素泊まり3,500円の民宿。風呂は貸切制で源泉かけ流しだという。澄んだ夜空を眺めながら、静かな湯布院温泉を楽しんだ。
 

【2日目】
由布院 9:24発
↓久大本線普通
天ヶ瀬 10:15着
由布院から久大本線をさらに西へ進み天ヶ瀬へ。特急への乗車を検討していたが、改札を待つ外国人客の列が駅の外まで延びていた。朝から気が滅入ってしまいそうなので、急がず後続の普通列車に乗車することに。
  天ヶ瀬の名物は河原の共同野天風呂。数年前にも入ったのだが、開放感を思い出し再訪した。しかしこの日は湯温がぬるかったため、駅からすぐの共同浴場「駅前温泉」へ。うっすらと白く濁る湯に、川の流れを眺めながら浸かった。しかし驚いたことにこの日、河川拡幅工事のためこの温泉の取り壊しが決まったとの報道が。この静かな温泉街は、これからどう変わっていくのだろう。
天ヶ瀬 11:45発
↓久大本線
特急ゆふ73号
大分 13:15着
特急ゆふ73号に乗り、天ヶ瀬を後にする。通常は「ゆふいんの森」で運行されるがこの日は代走。例によって4両編成は満員でデッキに立客もいるほどだ。しかしそのほとんどは由布院で降り、大分まではゆったりと乗車できた。由布院を過ぎると、後方から由布岳がきれいに望めた。
大分 14:06発
↓日豊本線 
特急にちりん9号
津久見 14:50着
大分に戻り、特急にちりん9号で日豊本線を再び南下。津久見を目指す。
  津久見は9年ぶりの訪問で、こちらでもメロディーの近況確認。最近整備されたのか、駅から眺めのよさそうな丘が見えたので歩いて登ってみた。展望台からは街や海を一望できる。
津久見 16:59発
↓日豊本線
特急にちりん12号
大分 17:41着 
特急「にちりん」で大分へ戻る。宿はパック商品で手配した駅近くのホテルで今日から2泊。宿へ向かう前に、大分駅ビルにある「シティスパてんくう」で入浴。県の中心駅直結で温泉が楽しめるのは、温泉に恵まれた大分らしいサービスだ。

【3日目】

  この日は別府に移動し、別府温泉郷を満喫。別府を訪れるのは鉄輪に宿泊して以来2回目だが、同じ別府でもところ変われば泉質がが全く違うのが面白い。

初めは市街の「海門寺温泉」。市営の公衆浴場、あつ湯で洗礼を浴びる。午後はバスで明礬(みょうばん)温泉へ。「みょうばん湯の里」は湯の花ができる硫黄泉。青空の元、鮮やかな青白いお湯の露天風呂を満喫。そして最後に向かった「別府温泉保養ランド」は、異色の「地獄」に入れる泥湯温泉。名前と外観は昭和そのもので、露天風呂は混浴。湯は灰色に濁り、浴槽には大量の泥が溜まっていて足をとられてしまう。ホテルに戻っても身体から泥のにおいが取れなかった。
 
 

【4日目】
大分 8:07発
↓豊肥本線
九州横断特急2号
豊後竹田 9:12着 
旅も後半。この日からは豊肥本線に乗り熊本方面を目指す。初めは九州横断特急2号。観光客であふれていたこれまでの列車と違い、ワンマン運転で物寂しさも感じる。
大分から約1時間、豊後竹田に到着。今日も「荒城の月」のメロディーが出迎える。この日は日中保守工事で、次の熊本方面の列車は夕方まで無い。この時間を使って観光がてら足を延ばしてみることした。
  駅からバスに乗って45分。久住山麓の山あいにある長湯温泉にやってきた。ここは全国屈指の炭酸泉。最近は温浴施設にある高濃度炭酸泉のイメージが強いが、ここ「御前湯」の湯は土色で気泡も目立たない。それでもしばらく入ればポカポカ温まり外の寒さも忘れてしまった。

竹田に戻って市街観光をしながら運転再開をのんびり待ち、再び熊本方面へ。
 
豊後竹田 16:28発
↓豊肥本線
特急あそぼーい!
阿蘇 17:14着 
運転再開1本目は特急あそぼーい!。通常は土・休日のみの運転で、平日は九州横断特急だが、このシーズンは車両運用の都合で代走。車内サービスはないがラッキーデーだ。

列車はJR九州最高峰地点をゆく峠越えで、熊本県に入る。乗車したボックス席付近には誰もいなかったが、先頭の展望席だけは賑わっていた。

この列車の車掌がとてもお喋り好きだった。熊本に車掌の配置がないのでわざわざ博多から新幹線便乗で乗務しに来ているという。九州の観光列車は客室乗務員がいる代わりに基本ワンマン運転のため、この列車は異質なのだろう。
  阿蘇駅からバスに乗り、今宵の宿のある内牧温泉へ。これまでも何度か泊っているビジネス旅館で、1泊2食1万2千円。温泉は黄色っぽい濁り湯。夕食は熊本赤牛のしゃぶしゃぶ。朝食はおかず沢山の御膳。満腹な宿だった。

【5日目】
  最終日。阿蘇から熊本へ出て帰途につくとする。朝イチで熊本からやってきて、阿蘇山へ向かう外国人観光客が多いようで、駅は賑わっていた。列車に乗る前に、駅前の坊中温泉「夢の湯」で最後の温泉。マッサージ機が気持ちよい。
阿蘇 13:38発
↓豊肥本線
特急あそ2号
熊本 14:50着  
構内の食堂で昼食を済ませ、特急あそ2号で熊本へ。熊本と阿蘇地域を結ぶ短距離運行の列車で、旅行パックで指定席を取っていたが3人しか乗っておらず、多くは自由席に乗車する。

この区間の乗車は、2011年の青春18きっぷの時以来2度目。2016年の熊本地震で長く不通となっていたが4年前に復旧、コロナ禍を経てようやく再訪できた。

阿蘇外輪山を越え、左には地震でかけ替えられた阿蘇大橋がみえ、そして立野駅のスイッチバック。列車は2度進行方向を変え、どんどん山を下って熊本へ。
熊本 15:20発
↓九州新幹線
つばめ322号
博多 16:09着
熊本で道中の弁当や土産などどっさり買い込み、 九州新幹線と東海道・山陽新幹線を乗り継ぎ東京へ。博多では同一ホーム6分接続で無駄がない。

のぞみに乗ればあとは身を任せるだけ。計6時間で東京へ戻ってきてしまった。
博多 16:15発
↓東海道・山陽新幹線
のぞみ48号
東京 21:15着


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