和倉音頭
(JR七尾線・のと鉄道和倉温泉駅 入線)
JR・のと鉄道和倉温泉駅(石川県七尾市)では、2008年7月20日から入線メロディーに地元の民謡「和倉音頭」を使用している。前年に起きた能登半島地震で被災した地域の活性化を目指す観光イベント「能登ふるさと博」が19日から始まったのを機に、JR西日本が臨時列車の運行と併せて企画した。
「和倉音頭」は1934年に制作されたいわゆる新民謡。ご当地和倉の情景を歌詞に織り込み、当時全国のご当地音頭を受け持ち人気だった芸者出身の歌手・藤本二三吉(1897-1976)が歌った。十数年前まで小学校や夏祭りなどで踊られていたものの、近年はその機会がほとんどなくなっていた。
しかし同年6月に開催された能登よさこい祭りで地元の婦人会が踊りを復活させ、踊りの継承の力を入れている。その甲斐あって、現在は幼稚園や芸能発表会などで踊る機会も増えてきた。メロディーには原曲音源を歌付きでそのまま使用しているが、曲の長さが3分近くあり通常では最後まで流れることはない。
2024年1月1日に再び能登半島地震に見舞われ駅設備も損傷。2月15日には運転を再開したが、この際早期復旧を優先したため現在まで放送設備の修繕がおこなわれず、実質的に使用を取りやめている。震災復興を機に始まった駅メロが再度の震災でなくなるという皮肉な結果となってしまった。
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