九州ジャズ発祥のまち・若松
(JR若松線若松駅 接近・到着)
福岡県北九州市若松区にあるJR若松駅では、2018年12月1日からジャズのスタンダード・ソング「聖者の行進」が接近・到着メロディーに使われている。「九州ジャズ発祥のまち」をPRし街の活性化に取り組んでいる同区の協力を受け、JR九州が企画した。
若松は明治から昭和にかけて、筑豊地方で採れた石炭を積み出す港町として栄えた。その影響で若松には異国文化が入り乱れ、特に貿易が盛んだった中国・上海を経由して欧米文化であるジャズも伝わったという。当時はまだ珍しかった西洋楽器や独特のリズムに若者たちは魅了され、大正の頃には地元有志が「若松パールサロンオーケストラ(のちに若松パールジャズバンド)」を結成。若松市公会堂を拠点に街中で活動し、ジャズを浸透させた。
1997年には、市民団体による街おこしコンサート「若松鉄人ジャズ」がスタート。石炭の時代が終わり当時の繁栄が失われた今、ジャズの力で駅や街に賑わいを取り戻せるか期待がかかっている。
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