となりのトトロ (西武新宿線・池袋線所沢駅 発車) 埼玉県所沢市の西武鉄道所沢駅では、2020年11月3日から「となりのトトロ」の楽曲が発車メロディーに使われている。 「となりのトトロ」は1988年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメ映画で、同社の看板作品として幅広い世代に知られている。監督を務めた宮崎駿氏は1960年代から市内に住んでおり、所沢での生活が映画を作る大きなきっかけになったと述べている。物語の舞台には所沢の原風景のイメージが反映されているといい、実在する市内の地名も登場することから、今日では所沢が「トトロの舞台」として広く認知されている。 緑豊かな所沢の魅力をPRすることを目的に、市制施行70周年記念事業の一環として市が企画。変更費用122万円は市が支出。メロディーは株式会社スイッチが制作し、福嶋尚哉氏がアレンジした。2年間の契約だが、以降も1年ごとに更新していく予定。 市によると、スタジオジブリの許諾を受けた駅メロは全国で初めてだという(※注)。2005年頃には同社がある東京都小金井市でも立案されたが、著作権関係が理由で実現しなかった。 ※注…かつて鯖江駅(福井県)では、マリンバの産地にちなんで「さんぽ」「となりのトトロ」をマリンバで演奏したものが使われていた。また聖蹟桜ヶ丘駅(東京都)では『耳をすませば』の主題歌「カントリー・ロード」が使われているが、既存曲のため許諾には該当しなかったとみられる。
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