ご当地駅メロディー資料館
札幌市営地下鉄各駅

札幌地下鉄南北線の車両
(左)札幌五輪開催にあわせて開業した地下鉄南北線
(右)競技会場となった大倉山ジャンプ競技場。札幌市街地を一望できる

虹と雪のバラード
(札幌市営地下鉄各駅 入線)

 札幌市営地下鉄では2019年2月4日から南北線と東西線の駅で、6日から東豊線の駅で、1972年の札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」を入線メロディーとして流し始めた。

 2030年の冬季オリンピック・パラリンピック招致を目指す北海道札幌市が、招致活動の一環としてこの曲を活用する取り組みを行っていたことから採用された。この曲は「オリンピックが終わった後も長く歌い継がれる曲」を目指し、大会前年の1971年に発売され、ポップデュオ「トワ・エ・モア」が唄った。オリンピックの開催にあわせて街が整備され、地下鉄も開業したことから、当時の札幌の発展を象徴する曲にもなっている。招致機運を醸成し、再び札幌へオリンピックを迎えようと、第70回さっぽろ雪まつり(大通会場)の開催にあわせ実施された。これに関わる市の事業費は1千万円で、著作権料年間約50万円は招致活動費として支出された。

 なお採用されたのは全46駅中、基本的に対面式ホームの駅のみ。島式ホームの駅では1つのスピーカーで両方向の放送を行っており、メロディーの追加で片方向の放送タイミングが遅れる可能性があるため、安全面を考慮し採用を見送った。真駒内は島式ホームだが、1972年大会のメイン会場であった真駒内屋外・屋内両競技場の最寄駅であることから検討当初から採用候補に入っており、始発駅で運行時間に余裕があることから採用が決まった。

 しかし2023年11月に国際オリンピック委員会の候補地から外れたことを受け、市は招致活動を正式に停止。活動の一環だったメロディーの使用も取りやめることとなり、南北線は2024年3月13日、東西線は14日、残る東豊線は15日に使用を終了した。一方で市民からは残してほしいという声もあったといい、要望が多いようであれば復活へ議論の余地もあるという。


使用駅・ホーム 曲名 備考
使用駅は下表を参照 虹と雪のバラード[動] 現在不使用

使用駅一覧
路線名 使用駅
南北線 北34条、北18条、北12条、大通、すすきの、中島公園、幌平橋、中の島、平岸、自衛隊前、真駒内
東西線 二十四軒、西28丁目、円山公園、西18丁目、菊水、東札幌、南郷7丁目、南郷13丁目、南郷18丁目、大谷地、ひばりが丘
東豊線 新道東、環状通東、北13条東、大通

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