ご当地駅メロディー資料館
JR酒田駅

岸洋子ゆかりのピアノ 「夜明けのうた」歌碑
(左)酒田市民会館「希望ホール」には、彼女が酒田で使っていたというピアノが写真パネルとともに展示されている
(右)酒田市街の歩道に埋め込まれている「夜明けのうた」の歌碑

夜明けのうた
(JR羽越本線酒田駅 接近)

 山形県酒田市のJR酒田駅では、地元出身でシャンソン歌手の第一人者として一世を風靡した岸洋子(1935-1992)の代表曲「夜明けのうた」が接近メロディーに使われていた。

 同曲は1964年に日本レコード大賞歌唱賞を受賞。市では彼女の死後、1994年から毎年「岸洋子メモリアル希望音楽祭」を開いて、彼女の曲を後世へ残す取り組みを行ってきた。駅では同年頃からこの曲の歌つき、メロディー、オカリナアレンジ版の3種類を、特急列車の発着時に約15分間、ホームや駅舎内でBGMとして流すようになった。接近メロディーに使われるようになったのはこれ以降と考えられる。

 接近メロディーの音源はオカリナ奏者・宗次郎が1990年に発表した「日本のうた こころのうた」に収録されているもの。当初使われていたBGMを編集したものと思われ、曲の前後が欠けているのはこのためのようだ。設備更新のため2024年9月4日頃に使用終了した。

(参考:1995年1月6日読売新聞東京版夕刊)

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