ご当地駅メロディー資料館
JR岡山駅、高松駅など

瀬戸は日暮れて……
「瀬戸は日暮れて……」で始まる『瀬戸の花嫁』

瀬戸の花嫁
(JR瀬戸大橋線岡山駅、予讃線高松駅など 接近)

 1972年発売された歌手・小柳ルミ子の代表曲「瀬戸の花嫁」。瀬戸内海の小島へ嫁ぐ女性の心情を歌ったこの曲が、地域を代表するご当地ソングとして瀬戸内地方のJR線の駅で接近メロディーに使用されている。

 この曲を初めて採用したのは宇野みなと線の宇野駅(岡山県玉野市)。同駅は本州と四国を結ぶ連絡船の発着地として賑わっていたが、瀬戸大橋の開通とともにその役目を終え、その後に行われた駅リニューアルにあわせて1994年12月頃から使われている。JR西日本岡山支社では初めての駅メロディーであった。同支社ではその後、1997年に倉敷駅(同県倉敷市)で歌手・山口百恵のヒット曲「いい日旅立ち」を採用して観光客などから好評を得たことを踏まえ、接近ベルのメロディー化を進めることを決めた。
 
 1998年3月1日には岡山駅の在来線のりばをメロディーに変更。同駅は7路線が交わる全国有数のターミナル駅で、乗り間違いを防止する観点からもホーム毎に異なる曲を使うこととなり、このうち四国方面の瀬戸大橋線・宇野みなと線ホーム(11〜13番のりば、現在の5〜8番のりば)でこの曲を採用。行先を連想させる分かりやすい選曲となった。音源は新たに制作した。

 その後、瀬戸大橋線の各駅や山陽本線の金光駅などでも採用されたが、児島駅以外は2012年2〜4月頃にかけて一般のメロディーに置き換えられた。

 一方、JR四国でもイメージアップと駅の雰囲気づくりを図るため、1998年10月3日のダイヤ改正から予讃線の主要駅(高松、坂出、宇多津、丸亀、多度津、伊予西条、今治、松山)でこの曲を接近メロディーに採用した。音源は岡山駅などで使用しているものと同じ。現在は観音寺駅でも使用されているが、伊予西条、松山と、後から加わった新居浜の各駅は別のご当地駅メロディーに変わっている。

(参考:1998年2月27日山陽新聞、1998年9月15日朝日新聞香川版)

路線 使用駅 ホーム 曲名
瀬戸大橋線 岡山 5〜8番のりば 瀬戸の花嫁[動]
児島 すべて
宇野みなと線 宇野  すべて 瀬戸の花嫁[動]
予讃線 高松、坂出、宇多津、丸亀、
多度津、観音寺、今治
すべて 瀬戸の花嫁[動]

使用状況の変遷

駅名 使用期間 備考 駅名 使用期間 備考
瀬戸大橋線・宇野みなと線 予讃線・瀬戸大橋線
岡山 98年3月1日〜 5〜8番のりば 高松 98年10月3日〜 高徳線含む
大元 98年頃〜
12年4月頃
一般のメロディーに変更
坂出  
宇多津  
備前西市 98年10月20日
〜12年3月頃
丸亀  
多度津 土讃線含む
久々原 09年1月頃〜
12年4月頃
観音寺 不明〜  
新居浜 17年10月頃〜
18年4月26日
別の曲に変更
伊予西条 98年10月3日〜
15年3月20日
別の曲に変更
茶屋町 08年4月8日頃
〜12年3月頃
植松 今治 98年10月3日〜  
木見 松山 98年10月3日〜
11年4月18日
別の曲に変更
上の町
児島 08年4月頃〜 12年3月頃〜4月頃は
一般のメロディーに変更
されていた
 
宇野みなと線 山陽本線
宇野 94年12月頃〜 当駅のみの
初期バージョン
金光 00年頃〜
12年2月頃
2〜4番のりば
一般のメロディーに変更
瀬戸大橋・予讃線系統
以外で唯一使用していた駅
注…背景灰色の駅は現在使用されてない
注…本曲を使用していない途中駅は記載していない

ご当地駅メロディー資料館-ご当地メロディー へ戻る