どじょっこふなっこ
(JR奥羽本線・男鹿線追分駅 入線)
JR追分駅(秋田県秋田市)では、2019年6月7日から童謡「どじょっこふなっこ」が入線メロディーに使われている。JR東日本秋田支社が、地元にちなんだ曲で利用客におもてなしの心を伝えようと導入している「おもてなしメロディー」のひとつ。
この曲は秋田に伝わる民謡「どじょっこの歌」が元になっており、ドジョウやフナの目線から春夏秋冬の様子を東北訛りで歌っている。1936年に玉川学園(東京都町田市)一行が体操や合唱を披露するため公演旅行を開催。その訪問先のひとつだった同市の金足西尋常高等小学校(現・市立金足西小学校)で行われた歓迎会で「どじょっこの歌」が披露され、それを聞いた同学園教師で作曲家の岡本敏明(1907-1977)が合唱曲に仕上げた。小学校が当駅から近く、玉川学園一行が追分駅から列車に乗って次の訪問先へ向かったこともありこの曲が選ばれた。メロディーの制作は地元の「どじょっこふなっこの歌を楽しむ会」で、アコースティックギターの演奏を収録したものを使用している。
地元では以前から同駅へのメロディー導入の要望が出されていた。2018年には同じく追分駅近くの県立金足農業高校が、秋田県勢では103年ぶりとなる夏の甲子園での準優勝を果たし「金足旋風」を巻き起こしたことを踏まえ、同校校歌や大会歌の「栄冠は君に輝く」を採用する案もあった。
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