お猿のかごや
(JR東海道線小田原駅 発車)
JR小田原駅では地元、神奈川県小田原市にゆかりのある童謡「お猿のかごや」を発車メロディーに使用している。駅東口の新地下街「HaRuNe小田原」のオープンにあわせ、2014年11月1日に採用した。
この曲では軽快なメロディーの中で「小田原提灯ぶらさげて……」と歌われている。「小田原提灯」は江戸時代に宿場町だった小田原で旅人向けにつくられた、畳んで携帯できる提灯。歌自体は作詞した山上武夫(1917-1987)が故郷の長野県松代町(現・長野市)の山々と夕暮れの風景を懐かしんで書いたものだが、山上の実家が骨董商を営み、店に小田原提灯があったのを思い出したのが詩に登場するきっかけだったという。
「郷土にあった曲を発車メロディーに」という市民の提案を受け、市や観光協会、小田原箱根商工会議所などが実現に向け活動した。メロディーのアレンジは同市出身でロックバンド「藍(あお)坊主」の藤森真一氏が担当。今後市内のほかの駅も変更していきたい考えだという。
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