ご当地駅メロディー資料館
JR西九州新幹線各駅


西九州新幹線を走る「N700S」

沿線の街をイメージしたオリジナル曲
(JR西九州新幹線各駅 発車)

 2022年9月23日に暫定開業した西九州新幹線では、各駅でその街をイメージしたオリジナルの発車メロディーが使われている。手掛けたのはフュージョンバンド「カシオペア」の元メンバーで、(株)音楽館代表取締役の向谷実氏。これまで九州新幹線や在来線の発車メロディーなど、JR九州管内の鉄道音楽を総合的にプロデュースしてきた実績から、今回もその縁で起用された。

 JR九州の路線では初めて、駅ごとに異なるメロディーを導入。温泉街や電子産業の街、伝統行事などさまざまな沿線の特徴を取り入れ、メロディーラインを作り上げた。制作にあたっては現地取材をし、長崎に縁のある夫人の意見も聞いた。「音楽も旅の思い出や、普段の生活のひとつの要素として受け取ってもらいたい」という思いを込めているという。

 西九州新幹線は武雄温泉(佐賀県武雄市)〜長崎間で運行し、武雄温泉で在来線特急と接続。博多〜長崎間を約30分短縮し、最速約1時間20分で結ぶ。

使用駅 曲名 曲のイメージ
武雄温泉 発車メロディ(武雄温泉駅)[動] 1300年の歴史を持つ武雄温泉。温泉街のシンボルで、竜宮城を思わせる朱塗りの「楼門」をイメージ
嬉野温泉 発車メロディ(嬉野温泉駅)[動] 「日本三大美肌の湯」に数えられる九州屈指の名泉、嬉野温泉街をイメージ。地名にちなんで、初めてJRの駅ができる街への、お祝いと喜びの気持ちも込めた
新大村 発車メロディ(新大村駅)[動] 駅開業を機に周辺は住宅地造成などで発展が進む。新しい大村の魅力を感じられるような、ポップ調のメロディー
諫早 発車メロディ(諫早駅)[動] 諫早は電子機器や半導体といった電子産業が盛ん。島原半島へのアクセス拠点でもある。「ビジネスや観光のハブ駅」をイメージした、ややモダンな感じのメロディー
長崎 発車メロディ(長崎駅)[動] 伝統行事「長崎くんち」で使われる銅鑼(どら)で始まり、途中では鎮魂の意を込め、浦上天主堂と大浦天主堂の鐘が鳴る。旅の思い出を感じてもらえるよう、軽快な3拍子のメロディー

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