新津の音楽 (JR信越本線など新津駅 接近) JR新津駅(新潟県新潟市)では橋上駅舎化にあわせて、2003年12月6日から地元にちなんだ接近音を使用している。 1・3・5番線では、新津出身の吉田千秋(1895-1919)が作曲した「ひつじぐさ」が使用されている。のちに小口太郎(1897-1924)がこの曲にあわせて別の歌詞をつけ「琵琶湖就航の歌」として定着し、1971年には歌手・加藤登紀子(1943-)がカバーし広く一般にも知られるようになった。しかし、この時既に原曲や作曲者のことは忘れられてしまっており、原曲「ひつじぐさ」と作曲者・吉田千秋のことが判明したのは1993年、ごく最近のことであった。 2・4番線では「蒸気機関車の汽笛の音」が使用されている。新津駅では3つの主要な路線が合流し、車両基地や車両製造工場を有することから、新津は古くから「鉄道の街」として栄えた。現在、磐越西線ではSL「ばんえつ物語号」が運行されていることもあり、新津駅にふさわしい音が採用された。音楽ではない、強いて言えば「効果音」が駅メロディーとして使用されている、全国でも希少な事例である。 このうち1番線は、2017年3月4日のダイヤ改正にあわせて「あなたに出逢えたこの町で〜にいつのうた〜」に変更された。この曲は地元のオリジナル曲で2012年に制作されたもの。新潟市出身のシンガーソングライター・落合みつを氏が作詞・作曲を手掛け、郷土を愛する想いが歌われている。
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