Jupiter
(JR南武線武蔵溝ノ口駅 発車)
神奈川県川崎市のJR武蔵溝ノ口駅の発車メロディーが、同市市制100周年の日である2024年7月1日から、シンガーソングライター・平原綾香のヒット曲「Jupiter」に変わった。
平原は当駅最寄りの洗足学園音楽大学の卒業生で、ジャズ科でサックスを専攻していた。この曲は在学中の2003年に発表したデビュー作で、ホルスト作曲の管弦楽曲「木星」のカバー。誕生は授業で聴いたのがきっかけだったという。音楽の街づくりに取り組む市が、地域活性化の取り組みとして発車メロディー化を要望。洗足学園も創立100周年を迎えることから、節目にあわせて実現した。
メロディー音源の制作は平原本人に依頼。1番線はソプラノサックス、2・3番線はアルトサックスで演奏している。制作にあたり全国の発車メロディーを研究したといい、聴いていて心地いいテンポやキーを追求し、ハープやストリングスの音色で電車をスムーズに導くイメージでアレンジした。
南武線のワンマン運転化で車掌のボタン操作ができなくなったため、2025年3月14日をもって放送を終えた。もともと記念行事として同月までの予定で実施していたものの、短期間での終了となったことや、同線のほかの7駅でも同様の措置が取られたことから、メディアでも一時話題となった。JR東日本では首都圏の路線でワンマン運転の導入を進めており、導入後は車両に搭載したスピーカーからメロディーを流す仕様に変更するため、現行のご当地駅メロディーも放送を取りやめる予定だという。
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