ご当地メロディー資料館
JR京都駅、関西空港駅

特急はるか
関西空港と大阪・京都を結ぶ特急「はるか」

特急「はるか」や京都をイメージしたメロディー
(JR京都線京都駅、関西空港線関西空港駅 接近・入線・発車)

 日本初の貨客24時間空港として1994年9月4日に開港した関西国際空港。JR西日本では開港日にあわせ、関西空港駅と京都駅で、空港アクセス特急「はるか」や古都・京都をイメージさせるサイン音を列車発着時の各種放送に採用した。

 全体的なコンセプトは、空港に直結していることを意識するとともに、「はるか」の列車名から連想される「透きとおった空」「広がり」「柔らかさ」などをイメージした音。メロディーは各種放送開始予告音、入線音、発車音に大別され、入線音と発車音については特急「はるか」では京都駅と関西空港駅で異なるものが、その他の列車では両駅で共通のものが採用された。雅楽などで用いられる伝統的な「律音階」も使い、それぞれ水や木、古都・京都などを表現している。

 制作を手掛けたのは大阪で音楽関連事業を手掛けるオービーシークリエイト(現ティー・オー・シー)、作曲はサウンドデザイナーの西谷喜久氏。JRによる公募で選ばれた。西谷氏はのちにJR神戸線の接近・入線メロディーや、近畿日本鉄道の特急列車の発車メロディーなども手掛けている。

 このうち京都駅では特急「はるか」が発着する「はるかホーム」(現・30番のりば)のほか、嵯峨野・山陰本線が発着する山陰1〜3番のりば(現・31〜33番のりば)でも採用された。ところが1997年9月の新駅ビル開業を機に駅全体で放送設備を一新したため、わずか3年足らずで使用を取りやめてしまった。また、その他列車用の発車メロディーは2000年1月頃から2015年3月頃まで、北陸本線の福井、富山など一部駅で入線メロディーとして使われていたこともあった。

(取材協力:西谷喜久氏)

列車種別 使用駅 曲名 備考 使用
期間
特急「はるか」 京都 入線メロディー[外部]
「30番乗り場入線案内放送」の音声(リンク先は当サイトとは関係ありません)
現在不使用
風に揺れる竹林と風鐸(ふうたく)のイメージで、古都・京都の空気感を演出
94年9月4日〜(京都は97年9月頃まで)
発車メロディー[外部]
1分00秒付近(一部)、6分44秒付近(リンク先は当サイトとは関係ありません)
発車メロディー[外部]
「30番乗り場発車案内放送」の音声(リンク先は当サイトとは関係ありません)
現在不使用
京都から世界の空へとつながる道をイメージ
関西空港 入線メロディー[動] 海上空港という立地から、水をイメージした音色に、貝殻が擦れ合う音などを加えた。天女が羽衣を翻し、ヒラヒラとしなやかに舞い降りる様子を表現
発車メロディー[動] チューブラベルと水琴窟の音色をあわせた「水の鐘」が打ち鳴らされ、天女が飛び立とうとしているところをイメージ
その他の列車 京都、
関西空港
入線メロディー[動] 「はるか」と差別化を図り、「和」のテイストを持たせつつもサイン音としての機能を強めた。水をイメージした「はるか」に対して、木をイメージした柔らかい音色
発車メロディー[動]
全列車 接近メロディー[動] 琴と水琴窟の音で日本的なイメージを表現。
停車中・発車時などの各種放送前にも使用
※京都は30〜33番のりば、関西空港は3・4番のりばで使用
※その他の列車の「発車メロディー」は、2000年2月頃から2015年3月頃まで、北陸本線の福井、富山など一部駅で入線メロディーにも使用
 

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