海神駅開業100周年記念
(京成本線海神駅 接近)
京成本線海神駅(千葉県船橋市)が2019年10月25日に開業100周年を迎えたのにあわせ、京成電鉄は市や地元商店街などと連携して記念行事などを実施した。この一環で、24日から新たに接近メロディーを採用した。
採用されたのは「GO!GO!トリトン(海のトリトン※下記注)」。1972年に放送された手塚治虫原作のテレビアニメ「海のトリトン」の主題歌で、その勇ましい曲調から、現在では高校野球の応援歌の定番として親しまれている。「トリトン」とはギリシャ神話に登場する海神(海の守り神)のことであり、駅名にちなんだ選曲。地元では公園や商店街に「トリトン」の名を入れたり、中学校の校旗にトリトンが描かれていたりと、地名とトリトンをつなげる動きは今に始まったことではない。なお「海神」の地名は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)がこの地から海上に神鏡がかかった舟をみつけ、その鏡を持ち帰りここに祀ったのが由来という伝説がある。
メロディーの制作は株式会社スイッチで、アレンジは福嶋尚哉氏。停車列車と通過列車でメロディーが異なり、停車列車では高校野球の応援歌風のアレンジになっている。使用期間は特に定めていないという。
海神は同社が1933年に初めて不動産分譲を展開、高級別荘地として売り出したところであり関わりも深い。各駅停車しか停まらない小さな駅であるが、地域密着型の駅として地元から愛されているからこそ、今日の記念行事につながっているのだろう。
※…放送当時の曲名は「GO!GO!トリトン」であったが、現在は専ら「海のトリトン」と呼ばれることが多い
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