星めぐりの歌
(JR東北新幹線・釜石線新花巻駅 発車/発着)
岩手県花巻市とJR東日本では、2023年3月25日から新花巻駅新幹線ホームの発車メロディーに、同市出身の詩人・宮沢賢治(1896-1933)が作詞・作曲した「星めぐりの歌」を採用した。
宮沢は生前、チェロの演奏を趣味とし音楽にも高く関心があったという。この曲は代表作の童話「銀河鉄道の夜」の中にも登場し、幻想的な夜空を歌っている。駅は宮沢賢治記念館にもほど近いことから、没後90年を機に、花巻に関心を持ってもらうとともに、イメージアップと誘客につなげたいと市が要望した。期間は6月30日までの予定だったが、現在も継続している。
メロディーの制作と演奏は、市出身のピアノ弾き語りソロアーティスト・日食なつこ氏が担当。下り線はチェロの音色を取り入れ、牧歌的な懐かしさや哀愁のある世界観を表現し、花巻に降り立ったことを実感できる曲調。上り線は東京方面へ旅に出るワクワク感をかき立てるような曲調とした。
それ以前には釜石線ホームで観光列車「SL銀河」発着時にこの曲が流れていた。2014年10月14日、駅構内が「新幹線から釜石線へ 銀河鉄道の旅」をコンセプトにリニューアルされたのにあわせ放送が始まった。メロディーはJR東日本の関連会社が制作した。「銀河鉄道の夜」の世界観を表現し、東日本大震災からの復興と地域活性化の象徴として人気を集めていたが、車体老朽化のため2023年6月11日で運行を終了。入れ替わるように新幹線の発車メロディーにバトンタッチした形となった。
ホーム |
曲名 |
備考 |
使用期間 |
1番線(新幹線下り) |
星めぐりの歌[動] |
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2023年3月25日〜 |
2番線(新幹線上り) |
星めぐりの歌[動] |
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釜石線 |
星めぐりの歌[動] |
現在不使用
快速SL銀河のみ
(運行は主に土・休日) |
2014年10月14日〜
2023年6月11日 |
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