岳南電車にちなんだ歌
(岳南電車吉原駅 発車)
静岡県富士市を走るローカル線・岳南電車では、2022年5月22日から始発の吉原駅で発車メロディーを採用した。地元や観光客から愛される鉄道を目指そうと、岳南電車をテーマにした2曲を選んだ。クラウドファンディングで集めた支援金を活用し、先行して4月1日に同社では初めて、列車の発着を知らせる自動放送装置を設置した。
「すごいぞ!岳南電車」は、2021年に地元の市立今泉小学校3年3組の児童らがつくった曲。総合学習で岳南電車について学習する中で、厳しい経営状況に苦しむ同社を応援しようと音楽の先生とともに作詞・作曲した。明るくリズミカルな曲は社員の励みになったという。
「岳南電車」はロックバンド「DATSUN320(ダットサン・サンニーマル)」のシングル曲。同市出身のメンバーで、シンガーソングライターとしても活動する川口カズヒロ氏が作詞・作曲した。地域に根付いた音楽活動をしたいとの思いから生まれた曲で、2017年には岳南電車を貸切ってワンマンライブを開催するなど同社とのかかわりも深いこともあり選ばれた。
このほかにも接近放送には、鉄道好きのシンガーソングライター・オオゼキタク氏が作曲したオリジナルのメロディーを使用。いずれもオオゼキ氏の楽曲アレンジャーである岩瀬聡志氏がアレンジを担当した。自動アナウンスには同社社員の「アナウンス講師」を務める元鉄道運転士のタレント・響丈氏の音声が使われている。
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