古関裕而作品
(JR東北新幹線など福島駅 発車)
JR福島駅(福島県福島市)では、同市出身の作曲家・古関裕而(1909-1989)の楽曲が2009年4月11日から発車メロディーに使用されている。生誕100周年を迎えるのを機に、福島青年会議所の発案で実施された。
新幹線ホームの「栄冠は君に輝く」は夏の全国高校野球の大会歌として知られている。事前に市民から募ったアンケートでは最多得票を集めた。在来線ホームの「高原列車は行く」は歌謡曲歌手・岡本敦郎(1924-2012)の代表曲で、同県猪苗代町を走っていた沼尻鉄道(1969年に廃線)がモデルになった。「軽やかでテンポが良く、曲のタイトルも在来線ホームの発車メロディーとしてなじみやすい」(福島民報より)として採用された。メロディーの制作はミュージシャンのはんだすなお氏。シンプルかつ派手さが残るよう作ったという。
彼が手掛けた曲はほかにも、1964年の東京オリンピック入場曲「オリンピックマーチ」、プロ野球・読売ジャイアンツの球団歌「闘魂こめて」、福島県内の小中高の校歌など多岐にわたり、その数は5000曲にも及ぶ。1979年にはこの偉大な功績が讃えられ、初の福島市の名誉市民に認定された。
このほか同市では生誕100周年記念事業として、福島駅前ロータリーに彼の曲が流れる記念モニュメントを設置するなど記念行事に沸いた。
(参考:2009年3月8日福島民報)
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