ご当地駅メロディー資料館
JR福井駅

福井
現在の福井駅。恐竜化石発掘の地として、駅は恐竜一色になっている

ハープのメロディー
(JR北陸本線・九頭竜線福井駅 入線・発車)

 JR(現・ハピラインふくい)福井駅(福井県福井市)では1990年12月25日から2000年2月7日まで、ハープの音色を使ったオリジナルの入線・発車メロディーを使用していた。

 1990年頃は発車ベルの騒音が全国的に問題となっていた。そこで同じ北陸地方の富山駅では地元民謡「こきりこ唄」、金沢駅では伝統工芸である琴のメロディーをベルの代わりに採用して「北陸らしさ」を出す試みが行われていた。これに続き福井駅では、県内に国内で唯一ハープを製造する青山ハープ株式会社があることから、ハープの音色を採用することとなった。

 メロディーの制作と演奏はアイリッシュハープ奏者の雨田光示氏(1931-2009)。雨田氏は福井市育ちで、当時開かれていた「福井ハープフェスティバル」の実行委員長を務めていた。曲名はその名も「発車ベル」(実際には入線時にも使用した)。当初はアップテンポの上り列車用とスローテンポの下り列車用があり、余韻が長く、ループに間があったが、短期間で前者に統一し、余韻も詰められた模様。列車集中制御装置(CTC)が北陸本線に導入されたことに伴う案内装置の改修で使用終了した。

(参考:1990年12月24日福井新聞、同26日日刊福井)

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