駅間連絡バス・フェリーの旅
ジャンボフェリー(神戸〜高松)
情報更新日…2018年4月27日
●基本情報
運航事業者 ジャンボフェリー
運航区間 神戸港〜高松東港
所要時間 4時間15分〜45分
運航本数・間隔 4往復/日(夜行あり)
運賃・料金(大人片道) 1,990円〜(平日昼行便の普通客室)
※深夜料金、土休日ダイヤ料金あり
主な割引きっぷやサービス ・往復(復路3割引)
・「フェリー・高速バス共通利用券」…3枚つづり4,800円、4枚つづり6,400円。1枚でフェリー片道、2枚で高松エクスプレス「フットバス」片道が利用可
主な車内サービス ・売店(うどんコーナーあり)
・自販機(飲料・アイス・パン)
・浴室
・洗濯、乾燥機(無料)
・無料Wi-Fi、携帯機器充電用コンセント多数
予約の要否 不要(土・休日の一部便は指定席あり。また繁忙期は予約必要の場合あり。いずれも電話)
全国交通系ICカードの利用可否 一部可(PiTaPaのみ)
その他  
公式サイト ジャンボフェリー
ジャンボフェリー
●5段階評価
項目 5段階評価 コメント
所要時間 ★☆☆☆☆ ここでは速さは求めない
運行本数 ★☆☆☆☆ 1日4往復、前もって計画の上利用を
運賃・料金 ★★★★★ このフェリー最大の魅力
車内設備 ★★★★☆ カーペット敷客室あり。売店や浴室設備もありがたい
他の交通機関との接続 ★★★★☆ 最寄駅から乗り場までバスで約10分
●運行ルート(概略)
●鉄道駅と接続する主な発着場所とアクセス
主な発着場所 アクセス
神戸港(神戸三宮フェリーターミナル) 三ノ宮駅・神戸三宮駅から神戸フェリー連絡バスで約10分(210円、フェリー発着にあわせ運行)、または徒歩約20分
高松東港 ・JR高松駅から送迎バスで約10分(無料、フェリー発着にあわせ運行)
・ことでん志度線沖松島駅から徒歩約20分
●乗船の記録
○2018年3月26日(月) 3便(神戸港13:30→高松東港18:15)
 四国へ渡るのに鉄道以外で何かいいルートが無いかと探していたところ見つけたのが、このジャンボフェリーだ。神戸と高松の間を格安で結ぶ手段として徒歩客、ドライバー双方から支持を得ている。

 昼前に神戸の三宮に着き、駅前から出る連絡バスに乗ってフェリーターミナルへ。ターミナルは新しく清潔感がある。さぞ設備も整っているのだろうと思っていたのだが、売店は閉まっており夕方しか開いていないようだ。同じターミナルから出る宮崎行きのフェリーの時刻にあわせているらしい。ターミナル内には飲料や軽食の自販機はあったが、買い物は駅周辺で事前に済ませた方が無難だ。今回はあらかじめ購入しておいた「フェリー・高速バス共通利用券」で乗船。通常運賃でも片道1,990円からの安さだが、回数券タイプのこの利用券は三宮や高松の金券ショップで一枚1,600円でバラ売りされているので、交通費節約に大いに役立つ。利用券では乗船名簿の記入も不要で直接乗船が可能。

 乗船案内を受け船内へ。船内での撮影が禁止されていたので内部の写真はないが、公式サイトで船内の「グーグルストリートビュー」が公開されているのでそちらをご覧いただきたい。私が今まで乗ったフェリーは青函、防予、宮島など、どれも設備が簡素なものばかりだったので、それと比べれば文句ない設備の充実ぶりだ。売店にはうどんコーナーがあるのをはじめ、ゲームコーナーや浴室(女性用はシャワー室)を備える。浴室の脱衣所には洗濯機と乾燥機もある。長旅の際には途中で洗濯をして持ち歩く着替えを減らすことも多いのでこれはありがたい。一般家庭用のサイズものだが無料で利用できる。

 神戸は定刻で出航。入れ替わりに大型客船が入港し、次第にビル群が遠ざかる。海から見る港町・神戸の街並みも美しいものだ。カーペット席を確保し、三ノ宮駅のコンビニで購入しておいた弁当で昼食とする。売店には電子レンジとポットがあるので、食料の持ち込みも安心。もちろんアルコールや菓子類、アイスなども一通りそろっている。

 14時25分頃、明石海峡大橋を通過する旨の船内放送が流れた。放送していたのは意外にも売店の店員の女性。この後も何度か放送をしていたので、客室での案内も兼務しているらしい。デッキに出ると皆、記念撮影を楽しんでいた。この日は天気も穏やかで外の風が気持ちいい。橋をくぐると、淡路島を左に見ながら針路を高松方向の南西に変えた。出航から1時間、昼寝をする人も多く船内はやや静かになった。カーペット席では1区画2グループ程度の利用だったので広々と使えたが、効率よい雑魚寝利用の仕方を案内する張り紙があるところを見ると、夜行便、特に旅行シーズンは混雑するようだ。ちなみに夜行便でも寝具の備え付けはないとのこと。

 16時40分、香川県の離島、小豆島の坂手港に入港する。島の中心部とは離れた小規模な港であるが、可動式のタラップが船に据え付けられ約40名が下船、1名が乗船した。出会いや別れのシーンを生む離島への船の発着というのは旅情をそそる。1日4往復のうち平日は2.5往復、土・休日は3往復が小豆島を経由するが、高松行きの客と小豆島行きの客はそれぞれ別の航路という扱いになっている。それ故、神戸〜高松航路には「ジャンボフェリー」、神戸〜小豆島航路には「小豆島ジャンボフェリー」、そして小豆島〜高松航路には「小豆島ライン」とすべて異なる名称がつけられているほか、時刻表では高松行きと小豆島行きで別の便が走っているかのように記載されている。知らなかった利用客には突然の寄港で驚くだろう。船の世界は複雑だ。

 小豆島を後にすると既に左手には四国の地が見えていた。ここまで来れば高松はもうすぐだ。小豆島から約1時間、神戸から約4時間半。陽も傾き、夕焼けが眩しくなったところで高松東港に入港した。高松駅そばにある、かつての宇高連絡船が発着した高松港でないのが惜しいところだが、ターミナルの玄関前には高松駅行きの無料送迎バスが待機しており、入港から約10分後に発車するので無駄がない。駅へも10分程度で到着し、そのまま今宵の宿泊地である瓦町へ向かった。

 鉄道で神戸から高松へ向かう場合、新幹線と快速を乗り継ぐと1時間半、普通列車だけで行ったとしても3時間強で到達できるが、岡山を経由するため移動が大回りとなり運賃だけでも4,000円程度かかる。このフェリーの対抗相手は明石・鳴門大橋経由の高速バスで、所要時間3時間弱、運賃3,700円。それでも1〜2時間の犠牲を払えば運賃が半額程度で済むので利用の価値は高い。但し運行は1日4往復。最低でも1時間に1本は走る鉄道やバスのように、思い立ったらすぐ乗れるというような気軽さが無いので、乗船の際には事前にしっかり計画を練って利用することをおすすめする。

●補足
・土、休日(一部便除く)は指定席設定あり(座席のみ)。指定料金1000円、前日12時までに予約。
・深夜便ではシングル個室が利用可。個室料金2000円。前日12時までに予約、空きがあれば当日予約も可。
・神戸三宮フェリーターミナル内に売店(夕方のみ営業)と冷凍食品自販機あり。
・船内に神戸フェリーバスの回数券と、JRの「昼間特割きっぷ(大阪〜三ノ宮)」をバラ売りする金券自販機あり。

●参考写真

「りつりん2」

神戸を出港

明石海峡大橋を通過

播磨灘を南西へ

小豆島が見えてきた

小豆島坂手港で下船する乗客ら

夕暮れの高松東港に入港

高松側の送迎バス

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