普通列車だけで下関まで行く旅、ただし裏道で……(その1)

 久しぶりに普通列車だけを使った旅行をしてみようと思いこの旅を計画。目的地は本州最西端の街・山口県下関。ただ東海道・山陽本線の最短ルートは、以前の青春18きっぷで鹿児島まで行く旅で乗車済み。そこで今回は中央・関西本線を経由して名古屋・大阪へ向かったり、乗車経験のない中国地方のローカル線を使うなど、マイナー、というかマニアックな「裏道ルート」で下関を目指すことにした。
 総行程は4泊5日、片道乗車券一枚だけを買って、普通列車だけで下関まで行ってきた旅の記録です。

 1,2日目は早速、王道の東海道本線を外れて中央本線・関西本線経由で関西方面を目指す。



【1日目】
土気 15:04発
↓外房・京葉線4416A快速
↓(蘇我から1416A)
東京 16:01着
出発は5月のゴールデンウィークが過ぎた後の日曜日。この日は夜勤明けだったので、午後に出発して翌日の行程に余裕を持たせた。翌日の初電に乗っても行けなくはないのだが、終電近くまで乗りっぱなしになってしまい、遅延時のことも考えるとキツい。
東京 16:22発
↓中央線1647T中央特快
八王子 17:13着
東京からは中央線の中央特快に乗り換え。東京発時点ではそうでもなかったのだが、御茶ノ水からはずっと混雑。平日でも休日でも、空いている中央線に乗ったことがない。これだけ走っていてもまだ本数が足りないのか。

翌日に備え、この日は八王子で宿泊。明日から早起き続きだ。

【2日目】

八王子 6:33発
↓中央本線429M普通
塩尻 9:53着
翌日、八王子から出発。東京の朝は早い。上り方面の電車は既に座れないほど乗車しているし、3番線には40分後の始発に乗ると思われる客まで現れ、乗車口に並んでいた。中央線沿線からの通勤は過酷そうだ。

6:33発、松本行きの普通列車に乗車。始発だったが入線は発車3分前。115系に代わって投入された211系6両。ボックスかと思いきや全車ロングシートだった。あまり乗車は多くない。
発車後、早速一眠りしてしまった。ふと起きると塩山。車内は先ほどとはうって変わって通勤・通学客で混雑していた。この列車の甲府着は8:09。いい時間だ。
酒折で学生が、甲府で通勤客がどっと降り、再び車内は静かに。韮崎を過ぎたころにはガラガラだ。
8:41、日野春着。ここで特急の通過待ち。新宿発1本目のスーパーあずさ1号だ。八王子から松本まで長い距離を走るこの列車だが、朝早いことから特急に抜かれるのはここだけ。
上諏訪あたりから再び人が増えてきて、9:53、塩尻に到着。中央本線はここからJR東海区間。あずさのほか、特急しなのも到着し構内は賑やかに。
ここで1時間待ち。
塩尻 10:50発
↓中央本線1826M普通
中津川 12:54着
ここから乗るのはJR東海区間の「中央西線」。松本から直通してきた中津川行きだ。車掌はここで降りワンマンに変わる。

途中にある贄川(にえかわ)という駅。「生け贄」の「贄」と言うとイメージが悪いが、昔は「熱川」と書いたそうで、温泉が湧いていたことが由来だそうだ。ここから単線になったり、複線になったりを繰り返す。続いて奈良井や藪原では外国人が降りて行った。奈良井宿にでも行くのだろうか。

南木曽辺りは地面が結構ぬれていた。雨が強く降ったのだろうかと思っていると、坂下から「今日は雨降らんと言っとったのに……」と言いながら女性が乗ってきた。ここはもう岐阜県。名古屋系の言葉になった。
中津川 13:20発
↓中央本線2736M快速
名古屋 14:35着
塩尻からおよそ2時間で中津川に到着。一時的に雨が強く降ったが、すぐにやんだ。次の列車まで26分。構内の立ち食いそば屋で昼食を済ませた。

続いて乗車する名古屋行きの快速は、前が313系、後ろが211系の混結6両編成。ここまで来ると名古屋への通勤圏となり、本数も多い。

次第にビルの背が高くなり、セントラルタワーが見えてきた。名古屋駅に到着。
名古屋 15:03発
↓関西本線2313M快速
亀山 16:08着
ここで東海道本線に戻ることなく、今度は関西本線を通って大阪を目指す。路線名のとおり関西方面への短絡路線として敷設されたもので、名阪間の距離はメインルートの東海道本線や新幹線よりも短い。

乗車したのは快速。四日市から先の各駅に停車する以外、途中は桑名しか止まらなく表面上は速そうに見えたのだが、いきなり名古屋の次の八田で運転停車、その先の蟹江でも交換のため停車。それもそのはず、名古屋を発車していきなり単線になってしまった。桑名までが遠く感じた。
田園地帯になるのも早かった。このあたりは海抜ゼロメートル地帯だ。
亀山 16:11発
↓関西本線249D普通
加茂 17:28着
車内は終始空席が目立った。並行して走る近鉄沿線の方が栄えているようだ。
亀山からは加茂行きの普通列車に乗り換え。ここから加茂までは非電化区間となる。下校時間帯だったので2両編成。席が埋まる程度に乗車。
線路は次第に山奥へ入る。加太、柘植(つげ)と次第に客は減り、忍者の街で有名な伊賀上野の先の島ヶ原で学生はすべて降りて乗客は6名に。ここが三重県最後の駅で、奈良県に突入する。
加茂 17:34発
↓大和路線465Y区間快速
↓(天王寺から2465Y)
大阪 18:54着
辺りが開けてきたら加茂に到着。ここから関西本線は「大和路線」の愛称がつき、大阪直通の電車が走っている。

奈良の一つ手前の駅「平城山」。「へいじょうざん」ではない。「奈良」の地名の語源の一つともされているそうで、さぞ古都の佇まいのする駅なのだろうと思っていたら、山を切り開いた住宅地だった。

奈良では7分停車し17:55の発車。停車中に大和路線加茂行き、奈良線、桜井線の電車が到着。同時に全方向からの電車が相互に接続をとった。帰宅時間帯に重なり、大阪に近づくにつれ人が多くなってきた。
陽も落ち、帰宅ラッシュで混雑する大阪に到着。
乗車したこの電車、時刻表上では大阪行きだが実際にはこのまま環状線を一周し天王寺まで運転する。大阪に着く前に一度天王寺を通っているので、初めから「天王寺行き」と案内してしまうと環状線に直通しないと思われてしまうことを考えると納得。車両の行先表示も「大阪環状線」と何となく濁しているし、車内放送も初め「大阪行き」だったのが「大阪方面行き」→「天王寺行き」と変わっていった。
大阪 19:00発
↓JR神戸線3511M新快速
姫路 20:06着
ここからは少しばかりJR神戸線(東海道・山陽本線)に乗車し姫路へ向かう。帰宅ラッシュとはいえ大阪発車時点では東京のようなぎゅうぎゅう詰めになるようなことは無く「この程度なのか」と高を括っていたら、三ノ宮から一気に乗ってきた。一方、明石付近で並走した山陽電鉄の特急の車内を見ると空席があるほどガラガラ。関西は私鉄との競争が激しいと聞いていたが、神戸から西の区間はJR優勢のようだ。

130km/h運転で快走し、姫路に到着。90kmの距離を約1時間で走ってきた。今日はここまで。明日は再び「裏道」に入る。
 

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