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関東1都6県の鉄道の将来-東京圏鉄道整備計画-2016-

 ここでは、国土交通省交通政策審議会が2016年4月7日に発表した、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(案)」で挙げられている鉄道ネットワークのプロジェクト(路線の新設及び既設路線の改良)と駅の改良プロジェクトを掲載します。
 2000年に発表された旧・運輸省運輸政策審議会答申第18号に代わり、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」「駅空間の質的進化に資するプロジェクト等」の3つの観点から、整備効果の高い鉄道ネットワークのプロジェクトを提言しています。東京圏における今後の鉄道整備の指針ともいえるものです。


国土交通省交通政策審議会答申
「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(案)」で挙げられているプロジェクト等

※全内容は国土交通省のサイトを参照
(東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会(第20回委員会配布資料)…http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/tetsudo01_sg_000253.html

範囲…東京圏(東京都心部を中心とする半径50キロの範囲)
対象…地下鉄、民鉄、JR在来線、モノレール、新交通システム、路面電車等の鉄軌道
目標年次…おおむね2030年(平成42年)頃

掲載の方法
・『事業者・路線名』欄では、事業者が決定もしくは想定されていたり、別に路線名がある場合に記載します。
・『区間または駅』欄の中で「=」で結ばれた区間は、構想段階のため始終着地点やルートは未定です。
・『事業』欄の中で「新設」は路線の新設、「改良」は既存路線の改良、「複々線」は複々線化を表します。
・開業または完成済みの事業は背景灰色で表示します。
・開業済みの路線は、正式名と、通称や案内で使用される名称を掲載しています。
・開業済みの駅は現在の正式駅名で掲載しています。

1.国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト
番号 路線名
(答申)
事業者
路線名
区間
または駅
事業 備考
1 都心直結線   押上〜新東京〜泉岳寺
2020年代半ば開業目標。成田・羽田両空港へのアクセス利便性向上。京成押上線・京急本線と相互直通運転。大深度地下を利用し、新東京駅は東京駅付近の地下。
2 羽田空港アクセス線 東日本旅客鉄道 田町付近・大井町付近・東京テレポート〜羽田空港国内線ターミナル
2020年代半ば開業目標。休止中の東海道貨物線を活用し、JR東海道線(東京方面)と相互直通運転。東京貨物ターミナル付近からは2方向にりんかい線への連絡線を設け、新宿・新木場方面への直通も行う。
国際線ターミナルへの延伸や、JR宇都宮線経由で久喜から東武伊勢崎線への乗り入れの検討も期待。
京葉線・りんかい線相互直通運転化 東日本旅客鉄道
京葉線
東京臨海高速鉄道
りんかい線
新木場
JR京葉線とりんかい線で相互直通運転を行い、羽田空港・臨海副都心〜舞浜(東京ディズニーリゾート)・幕張新都心のアクセス利便性向上。総武線・京葉線接続新線とも連携(番号15を参照)。
既に線路は繋がっているが、同駅構内で会社別に改札口が分かれていることなどから、運賃収受の方法に課題がある。
3 新空港線 蒲蒲線 矢口渡〜蒲田〜京急蒲田〜大鳥居
全線地下。東急多摩川線・京急空港線と相互直通運転。東京メトロ副都心線から東急東横線・多摩川線経由で直通列車を運行させ、広域的な羽田アクセス利便性向上。
但し東急と京急で線路軌間が異なるため、現状では直通運転は不可能。矢口渡〜京急蒲田の先行整備の可能性も。
4 京急空港線羽田空港国内線ターミナル駅引上線 京浜急行電鉄
空港線
羽田空港国内線ターミナル
同駅の末端部に引上線を設けることで、列車の増発が可能に。同時に京急品川駅の改良(2面3線→2面4線化)も行う。
5 常磐新線   秋葉原〜東京(新東京)
つくばエクスプレスの延伸。沿線から都心部へのアクセス利便性向上。
6 都心部・臨海地域地下鉄   臨海部=銀座=東京
都心部と臨海副都心のアクセス利便性向上。ほぼ同ルートでBRT(バス高速輸送システム)が2019年度に開業予定で、その後はLRT(次世代路面電車システム)への転換も見込まれている。
常磐新線との相互直通運転も検討(番号5を参照)。
7 東京8号線(有楽町線) 東京8号線 豊洲〜住吉
豊洲で東京メトロ有楽町線から分岐し、住吉で東京11号線(東京メトロ半蔵門線)に合流。四ツ木から再び分岐し野田市まで延伸(No.13を参照)。臨海副都心へのアクセス利便性向上。
8 都心部・品川地下鉄   白金高輪=品川
都心部と、リニア中央新幹線始発駅となる品川を結び利便性向上を図る。

2.地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト
番号 路線名
(答申)
事業者
路線名
区間 事業 備考
9 東西交通大宮ルート   大宮〜さいたま新都心〜浦和美園
中量軌道システム。大宮・浦和美園両地区のアクセス利便性向上。
10 埼玉高速鉄道線   浦和美園〜岩槻〜蓮田
埼玉高速鉄道線の延伸。さいたま市は岩槻までの先行着工も目指す。
11 東京12号線(大江戸線)   光が丘〜大泉学園町〜東所沢
都営大江戸線の延伸。大泉学園町までは道路整備が進んでいる。沿線から都心部へのアクセス利便性向上。
12 多摩都市モノレール   上北台〜箱根ヶ崎
多摩センター〜八王子
多摩センター〜町田

多摩モノレールの延伸。多摩主要地区のアクセス利便性向上。
13 東京8号線 東京8号線 押上〜四ツ木〜野田市
豊洲で東京メトロ有楽町線から分岐し、住吉で東京11号線(東京メトロ半蔵門線)に合流。四ツ木から再び分岐し野田市まで延伸(番号14を参照)。茨城県は野田市から先、坂東・下妻市方面への延伸も構想。
14 東京11号線 東京11号線 押上〜四ツ木〜松戸
東京メトロ半蔵門線の延伸。押上〜四ツ木は東京8号線と共用(番号13を参照)。松戸方面から都心部へのアクセス利便性向上。
15 総武線・京葉線接続新線 東日本旅客鉄道
京葉線
新木場〜市川塩浜付近〜津田沼
新木場〜市川塩浜付近はJR京葉線を複々線化し、市川塩浜付近〜津田沼に線路を新設。りんかい線・JR総武線と相互直通運転(番号2を参照)。千葉〜臨海副都心のアクセス利便性向上。
16 京葉線   東京〜三鷹
JR京葉線の延伸。東京〜三鷹は地下線新設、三鷹〜立川は中央線を複々線化。中央線の混雑緩和と高速化。
三鷹〜立川の高架化は完了したが、複々線化の見込みは立っていない。
中央線 東日本旅客鉄道
中央線
三鷹〜立川

17 京王線 京王電鉄
京王線
笹塚〜調布

現在は笹塚〜つつじが丘の立体交差化と複々線化を計画中で、2022年度目途に先行高架化が目標。各駅停車の線路は高架化、優等列車の線路は地下化する。
18 区部周辺部環状公共交通 メトロセブン・
エイトライナー
葛西臨海公園〜赤羽〜田園調布
環七・環八を通る環状鉄道。亀有・西新井・東武練馬・荻窪・二子玉川等を経る想定。
19 東海道貨物支線   品川・東京テレポート〜浜川崎〜桜木町
JR東海道貨物線を旅客化。京浜臨海部へのアクセス利便性向上。ルートの一部は羽田空港アクセス線(No.2を参照)と重複。
川崎アプローチ線   川崎〜川崎新町〜浜川崎
20 小田急小田原線 小田急電鉄
小田原線
登戸〜新百合ヶ丘

代々木上原〜登戸の複々線化は工事中だが、当区間の複々線化の見込みは立っていない。
小田急多摩線 小田急多摩線 唐木田〜相模原〜上溝
小田急多摩線の延伸。沿線から都心部へのアクセス利便性向上。沿線自治体はリニア中央新幹線が開通する2027年開業を目指し、最終的には本厚木までの延伸も目論む。
21 東急田園都市線 東京急行電鉄
田園都市線・大井町線
溝の口〜鷺沼

実質的な東急大井町線の延伸。二子玉川〜溝の口の複々線化は完成しているが、当区間の複々線化の見込みは立っていない。
22 横浜3号線   あざみ野〜新百合ヶ丘
横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸。沿線から横浜へのアクセス利便性向上。
23 横浜環状鉄道   鶴見〜日吉
中山〜二俣川〜東戸塚〜上大岡〜根岸〜元町・中華街

横浜市営地下鉄グリーンラインの延伸。日吉〜中山は開業済み。主要地域間のアクセス利便性向上。一部区間の先行整備も検討。
24 いずみ野線 相模鉄道
いずみ野線
湘南台〜倉見
倉見付近では東海道新幹線の新駅設置構想がある。沿線自治体は湘南台〜慶大湘南藤沢キャンパスまでの先行整備を目指す。
  例としてJR南武線・相模線などでは、新幹線駅へのアクセス改善や通勤・通学需要の急増等、輸送需要の動向等を踏まえて、輸送サービスの改善に資するプロジェクト等の検討が進められることを期待する。
  例として米軍上瀬谷通信施設跡地(神奈川県横浜市旭区・瀬谷区)の開発などでは、大規模都市開発・少子高齢化を踏まえて、LRT等の中量軌道導入の検討が進められることを期待する。

3.駅空間の質的進化に資するプロジェクト等
番号 駅名 例示された
改善策
備考
(ア)広域的な交通ネットワークの拠点となる駅におけるプロジェクト
1 成田空港
空港第2ビル
・二重改札の解消
・空港機能拡張に対応した動線・デザイン改良
空港第2ビルでは構造上、JRホームから出場する際にJR・京成の両改札を通らなければならない。京成内でも京成本線ホームに中間改札がある。
2 品川 ・京急線ホームの地平化及び2面4線化
・東西自由通路延伸
・京急線の踏切除去
羽田空港国内線ターミナル駅の引上線新設とあわせ、列車の増発による羽田アクセス利便性向上を図る。
2020年には品川〜田町に新駅が、2027年にはリニア中央新幹線が開業予定。
3 浜松町 ・歩行者通路整備 東京モノレールホームの増設を計画中。羽田アクセス利便性向上。
4 大宮 ・東武線ホームの移設
・東西自由通路・東口駅前広場の整備
 
5 新横浜 ・新幹線・在来線の乗り換え利便性向上
・自由通路整備
 
6 橋本 ・リニア中央新幹線開業にあわせた乗り換え利便性向上 リニア中央新幹線の神奈川県駅は2027年開業予定。
(イ)国際競争力の向上が求められる地域の拠点となる駅におけるプロジェクト
7 新宿 ・駅前広場・自由通路整備
・案内サイン整備
東西自由通路は2020年頃完成予定。
自由通路完成にあわせた西口・東口広場の整備を計画。
案内サインについては、デザインが設置者で異なるため分かりにくく、今後、協議会が定めた共通デザインに統一予定。
8 横浜 ・南デッキ新設
・災害時用滞留スペース確保
駅及び駅周辺を含めた大規模整備を計画中。
(ウ)駅マネ(※)の取組が特に期待される駅(例示された駅)
※…「駅まちマネジメント」の略。地方公共団体等の主導で、鉄道事業者や駅周辺の施設管理者と共に、駅に係る課題の共有・解決を図ること。
  日暮里   2009年に京成線ホームの高架化、2013年にJR常磐線ホームの拡幅が完成している。
  東京・大手町・日本橋等   JR東京駅丸の内口駅前広場整備は2017年、改札内北通路は2020年までに完成予定。
日本橋駅銀座線ホーム改良は周辺再整備にあわせ2019年度完成予定。
  渋谷   銀座線ホーム移設は2019年度、JR埼京線ホーム移設は2020年春に完成予定。他に山手線ホーム改築、自由通路整備、駅ビル整備などが2027年度まで行なわれる。
  池袋   JR駅上に東西を結ぶ2本のデッキ新設が計画されている。
  新橋・有楽町・銀座等   新橋駅JRホームは改良・バリアフリー化工事が進む。銀座線ホーム拡張等は2022年度完成予定。
  蒲田・京急蒲田   京急蒲田駅は2012年に高架化が完成している。
  町田    
  川崎・京急川崎   川崎駅北口自由通路整備と改札口増設は2018年ごろ完成予定。
  千葉   JR駅舎橋上化・駅ビル建替えは2018年夏以降完成予定。あわせて駅周辺の再開発も実施。
     
  春日部   駅の高架化、付近の立体交差化が計画されている。

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