ご当地駅メロディー資料館-ご当地メロディー
JR上野駅

上野駅 「あゝ上野駅」歌碑
上野駅正面(左) 広小路口にある「あゝ上野駅」の歌碑(右)
あゝ上野駅
(JR宇都宮線・高崎・常磐線上野駅 発車)

ホーム 曲名
16・17番線(常磐線特急〈始発のみ〉) あゝ上野駅[動]
  
 東京都台東区のJR上野駅では、2013年7月28日の駅開業130周年にあわせ、13番線の発車メロディーに「あゝ上野駅」を採用した。

 1883年の開業以来、東北・上信越の玄関口として賑わうJR上野駅。戦後の高度経済成長期の集団就職で、都会での活躍を期待され「金の卵」と呼ばれた地方から上京してきた若者達は、まず初めにこの駅に降り立った。
 この風景を上野駅で見た作詞家・関口義明(1940-2012)によって生まれたのが、若者の故郷への想いをつづった「あゝ上野駅」。この曲を歌った井沢八郎(1937-2007)もまた、歌手を目指し故郷の青森県から上京してきた一人であり、当時の世相を表すとともに地方出身者から共感を得た彼の代表曲である。

 メロディーが採用された13番線は、数少なくなった東北方面への寝台列車も発着するホームであったが、最後まで残った「北斗星」が2015年8月に姿を消し、以降は普通列車と一部の臨時列車のみが発着していた。そのようなこともあり、2016年11月1日からは13番線は一般のメロディーに戻され、代わりに上野始発の常磐線特急が発着する16・17番線で使用されている。
 JR上野駅は1912年に日本で初めて電気式の「発車報知器」、今で言う発車ベルが設置された駅でもある。「発車メロディー」が主流となった現在でも同駅では「ベル」を使用し続けているホームもあり、100年以上に渡って心弾む旅の始まりや、つらい別れの時を知らせてきた。長距離を走る列車は無くなってしまったが、今は旅情と郷愁をそそるこの懐かしい曲が発車の時を告げている。

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