ご当地駅メロディー資料館
JR仙台駅など


(左)青葉城跡から見た仙台市街。手前を蛇行するのは広瀬川
(右)市街中心部の定禅寺通のケヤキ並木は「杜の都」を象徴する景観の一つ

仙台オリジナル曲
(JR東北新幹線仙台駅など 発車)

 JR仙台駅(宮城県仙台市)では1988年11月22日、仙石線ホームの発車ベルをメロディーに変更した。全国のJRでは初めて試みであった。

 1980年代から90年代初めにかけて、駆け込み乗車や騒音、「耳障りだ」などという苦情の原因になっていた発車ベルを廃止する動きが全国に広がっていた。そこで同駅ではサービス改善の一環で、「ベルの不快感をなくし、しかも明りょうに発車を予告できる方法」(河北新報より)としてメロディーを使うことにした。仙台の情景を歌ったさとう宗幸のヒット曲「青葉城恋唄」をベースにしており、最後の鐘の連打で発車の合図を表している。

 好評を受け翌年3月11日には、ダイヤ改正にあわせて東北本線などの在来線全ホームの発車ベルをメロディーに変更。当初のメロディーをさらに編曲したものが採用された。なお当初のメロディーは、2000年3月11日に延伸開業した仙石線のあおば通駅で現在も使用されている。

 1989年10月8日には新幹線ホームでもメロディーを採用した。新幹線の発車メロディーも当駅が初めてであった。「杜の都」と呼ばれる仙台にふさわしく、「緑の風、広瀬川のせせらぎ、ケヤキの緑」をテーマに制作されている。以前は11・12番線(下り)と13・14番線(上り)で音色が違っていたが、2001年3月と2003年3月に入れ替えが行われ1種類に統一された。

 メロディーを制作したのは同市出身の作曲家・榊原光裕氏。榊原氏は「青葉城恋唄」の発表時、レコーディングにピアニストとして参加していた。JRでは当時前例の無かった発車メロディーとだけあって、在来線は2ヶ月、新幹線は3ヶ月の制作期間を要したという。
 
 これらのメロディーは28年にわたって使われてきたが、東北の魅力を発信する取組みとして発車メロディーがリニューアルされることとなり、2016年6月30日をもって同駅での使用は終了した。これ以降は新幹線ホームで「青葉城恋唄」、在来線ホーム(仙石線除く)で「すずめ踊り」のお囃子が使用されている(2018年3月18日から一部さらに変更されている)。但し放送設備の改修ミスのため、仙台空港アクセス線に限って7月30日頃までは従来のメロディーが使用された。

(参考:1988年11月8日河北新報、同年11月22日同紙夕刊、1989年3月11日同紙夕刊、同年10月9日同紙、同日朝日新聞宮城版)

路線 使用駅 ホーム 曲名 備考
仙石線  仙台 仙石1・2番線 JR東日本仙台駅発車音楽(在来線ホーム)[動] 在来線A  
あおば通 すべて
東北線など 仙台 すべて JR東日本仙台駅発車音楽(在来線ホーム)[動] 在来線B 現在不使用
東北新幹線 仙台 11〜14番線 JR東日本仙台駅発車音楽(新幹線ホーム)[外部]
「仙台駅(11〜14番線)新幹線用発車メロディ (旧)」の音声
(リンク先は当サイトとは関係ありません)
新幹線A 現在不使用
JR東日本仙台駅発車音楽(新幹線ホーム)[動] 新幹線B 現在不使用

使用状況の変遷
時期\駅・ホーム 仙台   あおば通
1〜8番線
(旧1〜7番線)
1〜6番線 9・10番線
(旧8・9番線)
11・12番線
(下り)
13・14番線
(上り)
1・2番線
東北・常磐・仙山線・
仙石東北ライン
仙台空港
アクセス線
仙石線 新幹線 仙石線
1988年11月22日〜 ベル   在来線A ベル  
1989年3月11日〜 在来線B    
不明〜   在来線B  
1989年10月8日〜   新幹線Aまたは新幹線B  
不明〜   新幹線B 新幹線A  
2000年3月11日〜   ベル 在来線A
2001年3月〜   新幹線A
2003年3月〜   新幹線B
2007年3月18日〜 在来線B
2016年7月1日〜 すずめ踊り  青葉城恋唄
2016年7月30日頃〜 すずめ踊り
・仙台駅
※仙石線ホームの乗り場表示は、採用当初は仙石1・仙石2番線。のちに8・9番線に変更
※2000年3月11日に仙石線ホームは地下化
※2004年10月に新2番線増設のため、旧2〜9番線は3〜10番線に変更
※2007年3月18日に仙台空港アクセス線開業
※2016年7月30日頃までは放送設備の改修ミスのため、仙台空港アクセス線のみ「在来線B」を使用
・あおば通駅
※2000年3月11日開業
・その他
※株式会社スイッチ発売のCD「駅メロベストセレクション〜発車メロディ編〜」に収録されているのは
「在来線B」「新幹線A」に相当する。但し「在来線B」は駅音源と異なり、終わり部分の鐘の音がない

ご当地駅メロディー資料館-イベント企画メロディー へ戻る