ご当地駅メロディー資料館
熊本市電洗馬橋停留場


洗馬橋電停前にある親子のたぬき像
冬に訪れるとマフラーや耳当てが着せられており、地元住民から愛されていることが見て取れた

あんたがたどこさ
(熊本市電B系統洗馬橋停留場 入線)

 「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ……」。子供の頃に誰もが口ずさんだであろうわらべ歌「あんたがたどこさ(肥後てまり唄)」。熊本市電洗馬橋電停(熊本市中央区)では、電車接近時にこの曲が流れてくる。

 歌詞は感覚でなんとなく覚えていた人も多いと思うが、その中では「肥後」「熊本」「船場」といった地名が登場しており、その「船場」が今の熊本市中央区船場町だといわれている。1992年2月16日、曲中に出てくる「船場山のたぬき」にちなみ、地元有志による地域活性化策として電停前にたぬきの像が完成。これにあわせて市電を運行する市交通局がメロディーを導入した。なお、メロディーが流れるのは健軍町方面のりばのみ。

 「船場山」と呼ばれる山は今も昔も存在しないが、近くの県立熊本第一高校が建っている小高い丘を指す説や、熊本城の堀を掘った際に出た土で作った土塁が「せんば山」と呼ばれ、そこに狸が棲みついていたという説がある。また、電停で流れるのは「それを木の葉でちょいとかぶせ」と終わるメロディーだが、船場をはじめ熊本界隈では「うまさのさっさ」と違う歌詞で終わるもので歌われているとのこと。

(参考:1992年2月17日読売新聞熊本版)

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健軍町方面 あんたがたどこさ(肥後手まり唄)[動]

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