ご当地駅メロディー資料館
JR烏山駅

烏山駅
烏山駅舎は2014年にリニューアル。祭の「山あげ」(舞台背景の設営)のシーンがモチーフになっている

山あげ祭のお囃子
(JR烏山線烏山駅 発車)

 栃木県那須烏山市にあるJR烏山駅では、地元の伝統行事「山あげ祭」で演奏される「新囃子」を発車予告メロディーに使用している。駅利用客への祭りの周知と地域の活性化を目的に同市が企画。2019年は7月1日から31日、2020,21年は3月中旬から祭り最終日まで使われ、2022年7月1日からは通年で流れている。

 「山あげ祭」は市内中心部にある八雲神社例大祭の奉納行事で、街中に舞台を設営し野外歌舞伎を演じる。舞台背景の「山」を人力であげることが祭りの名の由来。2014年にはユネスコ無形文化遺産の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして「烏山の山あげ行事」が認定されたこともあり、注目が高まっている。

 豪華絢爛な歌舞伎演舞もさることながら、この祭りでもうひとつ特徴的なのがお囃子。舞台の移動や設営などの際に演奏される「新囃子」は、他ではなかなか聞かれないハイテンポなもの。各町の屋台が集まったりすれ違ったりする際には、囃子のリズムの良さや力強さなどを競い合う「ブンヌキ」が繰り広げられる。メロディー制作は株式会社スイッチで、アレンジは作曲家・福嶋尚哉氏が担当した。

 烏山駅では慣習として、発車時刻の約3分前に「発車予告メロディー」として音楽が放送されている。烏山線は運転本数が1〜2時間に1本と少ないことから、かつては駅舎の外にもスピーカーが設けられ、「エーデルワイス」や「恋は水色」など著名な曲を流して駅周辺の利用客らに発車時刻が近づいていることを知らせていた。

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(宇都宮方面) 山あげ祭の祭囃子[動] 発車約3分前に放送

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