ご当地駅メロディー資料館
JR鏡石駅

鏡石駅 牧場をイメージしたモニュメント
(左)「まちの駅」と一体になったJR鏡石駅
(右)駅前にある牧場をイメージしたモニュメント

牧場の朝
(JR東北本線鏡石駅)〈参考〉

 福島県鏡石町にあるJR鏡石駅では、列車が到着すると地元ゆかりの唱歌「牧場の朝」が流れる。

 この曲に出てくる「牧場」のモデルとされるのは、町内にある「岩瀬牧場」。新聞記者の杉村楚人冠(すぎむら・そじんかん、1872-1945)が、牧場を訪れた際の様子を綴った紀行文をもとに作詞したという。牧場の始まりは1880年、明治天皇の指示により当時の伊藤博文内閣が開いた宮内省直営の「御開墾所」。国内における西欧式牧場の先駆けで、1907年にはオランダから乳牛や農機具を輸入。このとき友好の証として贈られた「オランダの鐘」が、曲中で「鐘が鳴る鳴る かんかんと」と歌われている。

 1932年に文部省の教科書に初めて掲載され、広く親しまれるようになった。町ではこの曲を「シンボルソング」と定め、牧場は町を代表する観光スポットになっている。

 同駅は1985年にコミュニティセンターを併設した駅舎に建て替えられ、町商工会が切符の発売窓口を運営している。2018年5月16日には、1階部分に特産品の販売や観光情報を発信する交流施設「鏡石まちの駅 かんかんてらす」がオープン。音響装置はこの時に設置された。列車が到着すると窓口の職員がスイッチを押して、館内と、屋外にあるホームに向けて設置されたスピーカーから曲が流れるしくみになっている。

ホーム 曲名 備考
(※備考欄) 牧場の朝[動] ※列車到着時、「鏡石まちの駅 かんかんてらす」館内及びホームに向かって流れる。
窓口営業時間内のみ(2021年4月現在、7時〜16時40分。途中休憩あり)

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