ご当地駅メロディー資料館
JR福山駅など

福山駅前のバラ花壇
福山駅前のバラ花壇。このように街中の至る所にバラが植えられている

百万本のバラ
(JR山陽本線・福塩線福山駅など 接近 季節限定)

 広島県福山市のJR福山駅では、1998年春頃から在来線のりばの列車接近放送にあわせてメロディーを流している。福山駅では季節ごとに流れる曲が変わるという、全国でも珍しい放送を行っている。このうち春の期間では、同市の「ばらのまちづくり」にちなみ、歌手・加藤登紀子(1943-)のヒット曲「百万本のバラ」が使われている。

 同市では第二次世界大戦の空襲による被害から復興していたとき、住民が空き地にばらを植えて育てたのをきっかけに「ばらのまちづくり」を進めている。空き地は現在「ばら公園」として整備され、1968年からは毎年5月に「福山ばら祭」が開催されている。1985年には市の花に制定され、現在「100万本のばらのまち福山」を目指しさまざまな活動に力を入れている。ちょうどこの取り組みにも名前が通ずるヒット曲「百万本のバラ」は、1982年にロシアで発売されたもので、日本では1987年に加藤が日本語訳を歌ったことで有名になった。

 このメロディーはその後、同じ市内の備後赤坂駅と松永駅でも採用されたほか、市外の鴨方駅と里庄駅では曲を半分に短縮したバージョンも使用していた。しかし放送設備の交換等のため鴨方駅は2005年、その他の駅も2012年2〜4月頃にかけて新しい放送と一般のメロディーに置き換えられた。その後、福山駅のみ4月下旬頃から再び使用されている。

使用駅・
ホーム
曲名 備考
下表を
参照
百万本のバラ[動] 福山は春季のみ
百万本のバラ[動] 現在不使用
短縮バージョン

使用状況の変遷
駅名 ホーム 使用期間 備考
鴨方 旧3番のりば
(下り)
00年頃〜
05年秋頃
短縮バージョン
チャイムとベル音に変更
里庄 1番のりば
(下り)
00年頃〜
11年3月頃
短縮バージョン
11年3月頃、1番のりばから2・3番のりばに変更
その後、一般のメロディーに変更
2・3番のりば
(上り)
11年3月頃〜
12年4月頃
福山 3〜8番のりば 98年頃〜 春季限定
12年3月中旬頃〜4月下旬頃は一般のメロディーに変更されていた
16年4月13日までは出だしが僅かにカットされていた
備後赤坂 1番のりば
(上り)
11年3月頃〜
12年4月頃
11年3月頃、2・3番のりばから1番のりばに変更
その後、一般のメロディーに変更
2・3番のりば
(下り)
00年頃〜
11年3月頃
松永 2・3番のりば
(下り)
00年頃〜
12年2月頃
一般のメロディーに変更
注…本曲を使用していない途中駅は記載していない

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